出版社内容情報
復讐鬼・千利休、屍を越えろ。
武将茶人を描く異色大河漫画。
「古織さんは、愛のなんたるかをよく知っている」――熱烈解説・三浦しをん
統一事業完遂を目指し、関東の雄・北条討伐を企てる天下人秀吉。新たな大戦を控えた織部は、未曾有の国産染付茶碗を得て、数奇界制覇を高らかに謳う。だが、対立を深める秀吉に愛弟子・山上宗二(やまのうえそうじ)を惨死させられた利休の憤怒は爆発! 両雄並び立たず、華とわびの世は終わるのか。各界絶賛の大河漫画、文庫化第5弾。
山田 芳裕[ヤマダ ヨシヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
40
真のわび数寄を追求する利休。しかし求めるものが崇高すぎてかえって窮屈か。利休の高弟・山上宗二は秀吉の怒りを買い打ち首に。いよいよ秀吉と利休に埋まることのない溝が。三成はいよいよ忍城を水攻めに。そんな中、古田織部は剽げつつ美意識を昇華させ、わび数寄を極めようとする。物語はいよいよクライマックスを迎える予感。それにしても、石田三成を格好悪く描きすぎです、山田さん。三成にももっと華をお願いします。三浦しをんさんの解説には唸った。へうげものの描く世界が「ひとはパンのみにて生きるにあらず」だと看破する鋭さに感服。2012/09/15
ちゃみ母
5
山上宗二、惨死。利休の表情が凄まじい。 私の好きな政宗さんの白装束話も出てきた。2017/04/18
絵具巻
4
文京区立根津図書館で借りました。2016/04/26
Keystone
4
解説が三浦しをん。そこに一番興奮しました。三成の描かれ方がひどい。2012/10/06
nirokuya
4
前巻にもちらっと出ていたけど、伊達政宗が大見得切って舞台に上がってきた。あの小田原評定の裏に古田織部正が関わっていたとはww利休も壮絶だが、宗二の生きざまも凄い。何か極めるってのはこういうことかと唸らされる。2011/11/17