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講談社文庫
エキゾティカ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062768030
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

香港返還の日。ゲテものを食べ続けるふとった男とそれを見ているやせた男。「どうせ死ぬのになぜ食べる」「どうせ死ぬから食べたいものを食べるんだ」ぽぉんと花火が上がり、香港が中国になる、そのときに―(「聖母と胃袋」)。ハシシュにドリアン、魔都にガンジス。アジアには奇妙なことがいっぱいある。

目次

At Some Southern Island ココナッツ・クラッシュ
スリランカ 光の王
バンコク ペットとイット
上海四重奏 琴中怪音
大世界的闇
自転車行
合同楽奏
香港 聖母と胃袋
インド KUMIKO
韓国 GOD OF THE DOG〔ほか〕

著者等紹介

中島らも[ナカジマラモ]
1952年、兵庫県尼崎市に生まれる。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。『今夜、すべてのバーで』で第13回(平成4年)吉川英治文学新人賞を、『ガダラの豚』で第47回(平成6年)日本推理作家協会賞(長編部問)を受賞した。2004年7月26日、転落事故による脳挫傷などのため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

41
面白かったです。アジアを舞台にした短編集。らもさんが実際に訪れた場所が舞台になっているのでフィクションかノンフィクションか混乱しそうになりました。2023/06/05

hope

23
「屈辱に対しては愛で返せ」 中島らも版千夜一夜物語。アジアを舞台にした寓話。 匂い立つような猥雑さと、噎せ返るような危うさ。 それでいて冗談みたいな美しさ。2020/07/24

桜もち 太郎

17
タイ、香港、インド、スリランカ、ベトナム、バリ島、上海、韓国への取材旅行を経ての短編小説集。どの物語もサクサク読めて面白い。食文化、伝統文化など案外深かったりもする。らもさんらしいのは、旅行先での葉っぱのくだり。そんなにいいものなのかなぁ葉っぱ。いかんいかん。スリランカを舞台にした「光の王」での『屈辱に対しては愛で返せ』ってのは、なかなか難しいところだ。貧しかった主人公が莫大な富を得て、それを貧しい人々のために使うことを拒む、死か奉仕か、迷わず『まっぴら御免だ』と言い切る主人公。なかなか教訓的だった。2021/12/19

kera1019

12
どれをとっても、らもさんらしい短編ばかりで面白かったんで一気に読んでも〜た。「ドリアンを待ちながら」でのマガ老の「バナナの切断面は今現在の世界というものがあらわされてて、切断面やから厚みがない。そのないはずの厚みが重なって時間の流れを作っているのだ。」ってトコがスゴく残った。2013/10/02

puu

11
再読。やはりたまに触れたくなるらもの世界。アジアを舞台にした短編だが 色濃く中島らもの世界観がにじみ出ている。「ココナッツ…」が好き。定期的に読みたくなるな。2017/02/06

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