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講談社文庫
走り火―お医者同心中原龍之介

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767125
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

見習い同心の光太郎は、妻が二百文も出して鼠除けに効く「睨み猫」なる絵を買ったことに呆れていた。ところが定中役の上司・龍之介も、同じ絵を願人坊主から入手したのだという。そして龍之介の亡き父が遺した日記をめぐる、恐るべき謀略と過去が次第に明らかになって…。シリーズ第三作。文庫書下ろし。

著者等紹介

和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。ミステリー、ホラー小説などを経て、現在は時代小説を精力的に執筆。各シリーズで人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まうす

6
今回は、今までより展開が早かった。杉之助、よくやった。2011/01/25

ikyo_01

6
シリーズ第3作目 毎回柔らかい感じの印象のこのシリーズ、今回はいつもより男っぽい感じの印象でした。大きな悪に向かう緊張感のある中でも練馬村の西庵さんとのシーンは和みました。読後感は爽やかな風が吹いているようです。2010/07/23

とも

5
シリーズ3作目。ようやく光ちゃんが覚悟を決めるの巻って感じのお話です。龍之介様の過去が結構壮絶で、龍之介押しの私としてはかなりの衝撃が。辛い過去を一人で乗り越えられた精神力も素晴らしいですが、光ちゃんの真っ直ぐさで少しでも支えてあげられると良いなと思いました。そして何気に光ちゃん夫婦の関係が好きなので、おたいが出てくるとニマニマしてしまいます笑2017/01/22

じゅり子

4
龍之介の過去がだんだんと明らかに。辛い過去を思い出させる庭を見たくなくて、心を癒してくれる香草園にしたのか・・・。季節はラベンダーからコモンマロウに代わり、前作で叔母さまが刈ってしまったミントもまた勢い良く成長(笑)。それにしても犬の杉之介が毎回可愛くてたまらない。活躍したしね!光ちゃんもなんだか成長したなぁ。これを読むとハーブのお茶がたまらなく飲みたくなってお茶を入れることにしています(笑)。2013/03/24

niaruni

4
剣豪もあやかしも出てこなくて地味だけれども、一本芯の通ったすがすがしいシリーズ。杉之介やシロ、千草といったレギュラー陣(?)は今回も健在で動物好きには嬉しい限り。龍之介の過去が明らかになるくだりは、思わず惹きこまれる。最後の展開がちょっと書き急いだような印象を受けるのは、次作につなぐため? これでシリーズ終了なのだとしたら、あのせわしない幕引きはちょっと惜しい。2010/08/15

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