内容説明
さる文学研究者の遺品から見つかった奇態な暗号文。明治期に隆盛した田鎖式速記の継承者を探して解読にこぎつけると、名人円朝の幻の落語だった!?安政の大地震より前、江戸城の御金蔵から四千両が盗まれるという前代末聞の大事件にからむ色と欲。円朝がこよなく愛した幽霊画を主題にした傑作噺が甦る。
著者等紹介
辻原登[ツジハラノボル]
1945年和歌山県生まれ。’90年「村の名前」で芥川賞、’99年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、’05年「枯葉の中の青い炎」で川端康成文学賞、’06年『花はさくら木』で大佛次郎賞、’10年『許されざる者』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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