講談社文庫<br> ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所

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講談社文庫
ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所

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  • サイズ 文庫判/ページ数 181p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062760652
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

話しても分からない人間には何も話さない、相手がたとえ役員であっても。ソニー随一の特許数を持ちながら、その性格ゆえ、開発した技術は一件も商品化されない、という不遇にあった近藤哲二郎が、一転して「WEGA」「BRAVIA」を成功に導くデジタル高画質技術「DRC」を誕生させるまで。書き下ろしノンフィクション。

目次

第1章 ソニーとの出会い
第2章 転機
第3章 DRC―進化する技術
第4章 薄型テレビの「エンジン」として
第5章 「技術のソニー」を支える人材育成

著者等紹介

立石泰則[タテイシヤスノリ]
1950年福岡県北九州市生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者や週刊誌記者などを経て、’88年に独立。現在、ノンフィクション作家。’93年に『覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年(上・下)』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を、2000年には『魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)でミズノスポーツライター賞最優秀賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
企業の研究者として理想的な人材。とは言えないが、このような人物を手放してしまう企業、そして見放されてしまう企業が面白いものを生み出せるとは思えない。2011/06/27

うたまる

0
「余所でやっていることをやるのは仕事じゃないと思っている人間ですから」……”ソニーの二大異端”として、久夛良木健と並び評される近藤哲二郎の雌伏と雄飛を描く。時代の先を見通しながらも一言居士で偏屈、一人でコツコツ取り組むのが得意でチームプレーは苦手、そのような人って確かに面倒だ。できれば付き合いたくない。しかし、彼のような異才が企業の救世主たるのだろうし、彼のような人まで活かしてこその優良企業なのだろう。さて、”二大異端”のカードを既に切ってしまったソニーに、次の一手はあるのか?2014/10/16

k

0
「一番(やっては)いけないのは、新しい技術を開発したら、それを守ろうとすることです。世の中は変化しています。守ろうとした時点で、(その技術は)終わりなんです」。   久夛良木氏とともに“ソニーの二大異端”といわれた、近藤哲二郎氏。出井氏に見出され、技術のソニーを支え、ブラビアのヒットを生んだ男の技術へのこだわり、技術者教育についての記述がとても興味深い。2012/02/12

たむ

0
技術者なので、経営者には使えない2011/07/11

yuka_tetsuya

0
自分がやりたいことを最後までやり抜く。その信念もすごいが、それをやらせてくれるソニーもすごい。しっかりとした実力があるからできること。最後の章の『近藤組』の教育方針はためになった。大学時代は上から与えられて、それから外れないようにすることが優秀とされていた。しかしそれでは新しい物は生み出せない。新入社員に課せられる『垢落とし』という自己否定とそこから這い上がってくる反骨心を持った者のみが、自己実現できるのだ。2011/03/24

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