出版社内容情報
判型:A6判
頁数:360p
造本・体裁:仮製・薄表紙・カバー
混迷する現代日本に、幕末の先覚者が喝!
幕末の動乱期、卓越した先見性と見識を持って、わが国の進むべき道を示した、知られざる偉人・佐久間象山。さまよう現代人に指針を与える歴史ノンフィクション
内容説明
黒船で来航したペリーが唯一頭を下げた相手といわれる幕末最大の知識人、佐久間象山。国際人としての自覚を持ち、日本のナポレオンと自称した彼は、自由奔放に、決して私利私欲を持つことなく、我が国が進むべき針路を説き示した。純粋な精神を持ち続けた彼の、孤高にして波乱万丈の生涯を描く歴史ドキュメント。
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年東京都に生まれる。東京都庁に勤め、広報室長、企画調整局長などを歴任して退職、作家活動に入る。歴史の中から現代に通ずるものを好んで書く。講演依頼も多く、全国を飛び回っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
87
『佐久間象山』と言う人物は、幕末関連の書物には必ず登場するが、登場するときにはすでにそれなりの大物で気が付くと殺されている。果たしてどういう人物なのかと思っていたところ、読友さんの感想を見て読んでみた。ペリーが来た浦賀の警備に当たった松代藩真田家の微禄の武士の子で、幼少の頃から知に秀でていた。体も大きく、自らを大人物と心得ていた。正に、知にはたらきすぎて、角があちこちでたったようだが、晩年には薩長土でも知られた人物となった。ペリーも一目おいたらしい。最期は、尊攘過激派に斬られた。2015/04/03
シュラフ
16
佐久間象山という人物。幕末史において何をなしたかというと何もなしとげたわけではない。だが佐久間象山はその奥深い眼光から広く日本を見渡していた。もし暗殺を逃れて生き残っていれば明治維新政府の中でしかるべき大事を成し遂げていただろう人物である。その人物像は松代藩士にとどまらない"枠にはまらない男"というべき。当時 武士としてお家大事の発想が主体であった頃に 日本とか世界とかいう 枠をはみ出した考え方のできる男だった。小さな視点で見ていては答えのでない問題でも、大きな視野からものを見れば答えは出るのである。2014/12/29
まー
1
52018/10/17
kino
0
大河にあわせて。人となりのイメージを掴む。2013/01/20
tendo
0
…正直に言うと、ビミョーな内容だったように思います。 象山の生涯を体系的に知りたいということであれば読む価値はあるかと思いますが、すでに知っている人にとっては退屈かもしれません。 また、どちらかというと象山を擁護する発言が多く、ちょっと意見の偏りがあるかなあ。と思います。2008/11/08