講談社文庫<br> 愛する能力

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講談社文庫
愛する能力

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062760461
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

人を愛し、自然を愛し、自分を信じ自分を愛すること。自分を取り巻く環境がいかに苛酷になろうと、生きることの意味と希望を見つけることが困難であればあるほど、生活の中にほんの少しでも明るさを見出し、愉快に生きる力を発見することが大事になる。理不尽な世の中を生き抜く力が漲ってくるエッセイ集。

目次

未来をひらく若者へ(老人よ、外に出よう;若者たちよ ほか)
無常の世に希望を(愛別離苦の嘆き;臘八接心 ほか)
日々の発見(寂庵春色;雛の化粧道具 ほか)
輝け女たち男たち(捨て身の華やぎ;いずこも同じ女の悩み ほか)
老いと死の迎えかた(百七十歳のデート;今良寛さんの遺言状 ほか)

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島市に生まれる。東京女子大学卒業。’57年、「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞を受賞。’63年、「夏の終り」で女流文学賞を受賞。’73年、中尊寺で得度受戒。法名・寂聴。’74年、京都・嵯峨野に寂庵を結ぶ。’87年より2005年まで、岩手県天台寺住職。’92年、「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞。’96年、「白道」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。’97年、文化功労者に選ばれる。2001年、「場所」で野間文芸賞を受賞。’06年、イタリアの国際ノニーノ賞を受賞。同年、文化勲章を受章。’07年には、徳島県県民栄誉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひひひ

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「鈴虫とアミターバ」より「長生きするとは愛別離苦を、骨の芯まで味わうことだと思い知らされている」という言葉にじんときた。生きることはそういうことだと思う。2012/12/16

りら

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02〜04年の間に発表された随筆を集めたもの。当時80歳を過ぎた寂聴さんが考える死や老いをテーマにしたものが多い。また、戦争経験者として、現在の日本で起きている問題に対しての見解や憂いをかかれたものも多かった。何より印象に残ったのは「この世は美しい/人の命は甘美なものだ」という釈迦の最晩年の言葉から、「この世に起こるすべてを真向きに受けとめ、それでも愛する能力を失わないように生きていくしかない」とあとがきで述べていたこと。とても難しいけれど、とても納得させられた。2012/01/19

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