内容説明
きょうは何の日、気になる日。この世にはどんな「○○の日」があるのか調べたら、なんと一年で五百何十日。眺めてみると、ほんわかの日、鉄人の日などなかなか楽しく、大笑いのものも。一年三百六十五日、毎日が記念日。あなたにとって本日は「何の日」だろうか。どこから読んでも面白いダイアリー・エッセイ。
目次
4月3日―バカの日
11月15日―こんぶの日
11月22日―ボタンの日
11月30日―シルバーラブの日
12月8日―レノンズ・デー
12月14日―麺の日
12月20日―シーラカンスの日
1月2日―姫始
1月3日―かけおちの日
1月16日―禁酒の日〔ほか〕
著者等紹介
中島らも[ナカジマラモ]
1952年、兵庫県尼崎市に生まれる。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。『今夜、すべてのバーで』で第13回(平成4年)吉川英治文学新人賞を、『ガダラの豚』で第47回(平成6年)日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年7月26日、事故による脳挫傷などのため死去。享年52歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
40
世の中にあふれている「○○の日」を集めて、それにまつわる出来事を得意の節で書いたエッセイ集。アルコール中毒で病院送りになり、大麻所持で捕まったような人なので、破天荒かつ無頼漢的なところがあるのはご愛嬌、肩の力を抜きながら楽しめる。『禁酒の日』について書いたそばから酒浸り。『サボテンの日』はサボテン好きな奥様にエッセイをジャックさせる。『売春防止法施行記念日』には売春宿に行った「知人の話」をやけにリアルに語る。そんな中で『ビキニの日』『国立公園制定記念日』など、たまに鋭い顔を見せるのがまた癖になる。2021/04/21
そうたそ
17
★★★☆☆ 様々な記念日に関するあれこれを書き綴ったエッセイ。軽い内容で短いながらも、しっかり読ませてくれる。2019/11/11
0607xxx
17
1年365日のうち500以上に及ぶ、記念日にちなんだエッセイ。本当に何も残らないエッセイ。解説もどきを奥さんが書かれており、自分自身の誕生日が気になってページを戻ったら、母親大会記念日という謎の記念日でした(笑)2013/09/05
あつやきたまご
13
1年、365日に500近くある記念日。その中から幾つの記念日を選んで、その日についての著者のエピソードや思ったことが書いてあるエッセイ。 控えめに言ってもかなり面白かったです。 らもさんの魅力で溢れ、気持ちいいテンポで読み進められるので、とてもおすすめです。2017/02/04
ひなた*ぼっこ
9
中島らもを存じ上げないのだがヤバい人っていうイメージはあって、wikiで調べたらやっぱり強烈な人物だったようだ。本書は500以上ある記念日から著者が自由に綴るエッセイ。どこから読んでもいいけどなんで11月始まりなんだろうか。パラパラ漫画もあり遊び心がある。2023/01/18