講談社文庫<br> 光武帝〈下〉

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講談社文庫
光武帝〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062754293
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新帝国ついに滅亡。王莽も最期を遂げる。しかし長安に入った更始帝政権は乱脈を極め、いったんは服属した赤眉に背かれて崩壊する。混乱が続くなか、謀臣馮異の献策により河北を制圧して自立した劉秀は、紀元二五年に皇帝となって後漢を建国。洛陽を都として中国を統一する。中国歴史巨編、堂々の完結。

著者等紹介

塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年、倉敷市生まれ。同志社大学卒業。印刷会社勤務の傍らイラストレーターとしても活躍。’96年『霍去病』(河出書房新社)で小説デビュー。現在は執筆に専念。塚本邦雄創刊歌誌『玲瓏』の発行人も兼務している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

再び読書

22
予想通り、起伏のない展開で読み終えてしまった。光武帝である劉秀の魅力が見えてこない。これだけのボリュームをよく書ききったなと思いはあるが、そのエネルギーが見えてこない。ライバルがあまりにだらしなく勝手に天下が転がってきたように感じる。最後の漢の倭の奴の国王が力子都とは、流石に荒唐無稽と言わざるを得ない。3巻頑張って読んだが、歴史浪漫には程遠い物語。少し後漢の成り立ちについてわかった程度かな?積読の「王莽」どうしようと思う読後感でした。2015/01/20

鐵太郎

13
終巻読了。光武帝という歴史的に埋もれている人物をクローズアップし、赤眉の乱などの歴史事実と絡めて長大な小説に描き出した作者の技量は評価すべきものです。とはいえ光武帝──劉秀という人物をどのように評価しどのように描きたかったのかが、どうもよく見えてこない。キャラの立ち方が甘いし性格的な鋭さが読み取れません。また、皇后の座に滑り込もうとした郭聖通など、悪人悪女の描き方があまりにもあざとく、読むに堪えないところもあり。どうも人間ドラマとしても歴史小説としても評価しにくいですなァ。2021/11/23

うたまる

4
「楊音は後を追おうとしたが、衝撃的な展開に筋肉と筋が痙攣し、さっぱり付いていけなかった」……これは作中人物だけの話ではない。私も同様に話に付いて行けなかった。何しろ最終巻のメインが”力子都・カッパーフィールドのスーパーイリュージョンショー”と、そのトリックの種明かし。びっくり半分げんなり半分。3巻通算1,500ページの主役は力子都だったのか?それぞれの表紙の生物も力子都に関連するものが2つ、劉秀に関連するものが1つ。ああ、私は劉秀の話が読みたかったのだ。もはや宮城谷昌光『草原の風』を読むしかない。2012/06/03

星落秋風五丈原

3
運命の神に愛された男と、見放された男の運命が交錯する歴史長篇。 あえて事前に歴史を調べず臨んだが、架空の出来事や人物と、実在との見分けがまったくつかなかった。ただ、劉秀なりに苦労しているのだけれど、どうしても彼が棚ぼたで帝位を得たお坊ちゃまに見える反面、本当にどん底から這い上がってきた赤眉の頭目・力子都とその恋人で、曲馬団の擲箭名手・遅昭平達のパートの方が魅力的に思えた。 2005/12/12

2
光武帝より、家臣達が頑張る姿の方が印象に残る作品でした。2012/06/28

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