内容説明
政治家の最後の責任とはなんだろうか?それは回想録を残すことであると著者は喝破する。彼らの決断は後世の人々に対し恥ずかしくないものだったのか。吉田茂、石橋湛山、佐藤栄作から村山富市まで、戦後の主要政治家十九人の弁明を仔細に検討、それぞれが歴史に果たした役割を採点する異色の戦後史。
目次
政治家は自らを語る責務がある
後藤田正晴『政と官』
福田赳夫『回顧九十年』
吉田茂『回想十年』
藤山愛一郎『政治わが道』
鳩山一郎『鳩山一郎回顧録』
宮澤喜一『戦後政治の証言』
西尾末廣『西尾末廣の政治覚書』
前尾繁三郎『政の心』
石橋湛山『湛山回想』『湛山座談』
松村謙三『三代回顧録』
岸信介『岸信介の回想』
佐藤栄作『佐藤栄作日記』
田中六助『大平正芳の人と政治』
中曽根康弘『天地有情』
鈴木貫太郎『終戦の表情』
竹下登『証言・保守政権』
野中広務『私は闘う』
村山富市『村山富市が語る「天命」の五六一日』
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道札幌市に生まれる。同志社大学文学部社会学科卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、各種の事件関係者の取材を続ける。個人誌『昭和史講座』(年2回刊)を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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