出版社内容情報
安政地震の報に、旗本座光寺家（ざこうじけ）の江戸屋敷へ信州伊那から駆けつけた若者本宮藤之助（ほんぐうとうのすけ）。だが放蕩者の当主・左京為清（さきょうためすが）は焼失した吉原で妓楼（ぎろう）の八百両をくすね、女郎と消えていた。武家の面目は、天竜川で鍛えた藤之助の豪剣に託された。座光寺家の使命を知った藤之助は、ついに主殺しを決意するが！？待望の新シリーズ。
佐伯 泰英［サエキ ヤスヒデ］
著・文・その他
内容説明
安政地震の報に、旗本座光寺家の江戸屋敷へ信州伊那から駆けつけた若者本宮藤之助。だが放蕩者の当主・左京為清は焼失した吉原で妓楼の八百両をくすね、女郎と消えていた。武家の面目は、天竜川で鍛えた藤之助の豪剣に託された。座光寺家の使命を知った藤之助は、ついに主殺しを決意するが！？待望の新シリーズ。
著者等紹介
佐伯泰英［サエキヤスヒデ］
１９４２年福岡県生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、国際冒険小説執筆を経て、’９９年から時代小説に転向。迫力ある剣戟シーンや人情味ゆたかな庶民性を生かした作品を次々に発表し、平成の時代小説人気を牽引する作家に
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
136
佐伯さんの、別のシリーズを読み始めました。これは今までとはまた異なる展開で、主人公がどのように処遇されていくのか楽しみです。非常に強くて昔の東映時代劇を思い出します。中村錦之助や東千代乃介などのせかいです。また今までにこのような交代寄合という制度があったということも初めてでした。2017/01/10
ichi
26
【図書館本】シリーズ第1巻。佐伯さんの時代物はやはりどれも面白く一気読みでした！主人公の藤之助がただの田舎者だったのに、どう変化していくのか？男版シンデレラストーリーみたいな感じ。戦いのシーンも強くてカッコ良いです。2015/08/30
Syo
15
これまた凄い2024/03/28
オレンジ。
12
ここにも六尺を超える大男あり。剣が強くて男前で爽やかで優しい男子。あっという間に人の心を捉えてしまう魅力いっぱいの藤之助。第一巻目にして人生が変わってしまってどうなるのかな。2015/04/21
藤枝梅安
10
「狩り」シリーズからさらに下った安政年間。「交代寄合」とは旗本の中で参勤交代を義務付けられた家のこと。信州・伊那谷の座光寺家は伊那と江戸との参勤交代を命じられ苦しい台所事情を抱えている。高家肝煎・品川家の三男を養子に迎えて体面を保ちつつ、伊那には隠し田、隠し林を持つ。当代の当主は江戸屋敷から外に出ず、遊郭で馴染みの女郎と遊ぶ放蕩の毎日。そんな中、安政の大地震が起こり、当主・左京為清が消息を絶つ。国許に早馬が出され、５人の下士が走って江戸に向かう。本宮藤之助は二昼夜駆けて江戸にたどり着く。2010/06/12
