内容説明
作文教室でわかった小学生との付き合い方。凶悪犯罪を生む中学生社会に欠けているもの。突飛なファッションをする女子高生をどう考えるか…などなど身勝手な若者に爆発する前に問いたい教育の本質とは。大人は子供にどう接するべきか、塾の先生や教育実習の経験もある作家がこだわり続けた大納得の書。
目次
“国民的”学力低下の行く末は
国語教育にしのびこむもの
生徒と先生のほどよいスタンス
先生にも修業期間を!
教員の「質」をあげる方法
時代の色に染まる公立学校
素晴らしきかな、ガングロ女子高生
子供を見ずに教育はできない
英語嫌いが育つ理由
日本人に必要な英語力とは?〔ほか〕
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年名古屋市生まれ。愛知教育大学国語科卒。1981年『昭和御前試合』で文壇デビュー。1986年『蕎麦ときしめん』でパスティーシュのジャンルを確立。1988年『国語入試問題必勝法』により吉川英治文学新人賞
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感想・レビュー
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Kaz
5
「最近の子どもは・・・」という言葉を耳にしてから二十年近くが経つ。あれは「酒鬼薔薇」事件の頃だったか。要するに、いつの時代も、子どもを理解できない口実を自分の頃と比べて述べているに過ぎない。今の子は、30年前の子どもが親となって育てたもの。そしてそれを育てたのは、これまた30年前の子ども。そう考えると、すべてつながっているのだということを、いろいろな視点から説いてもらいました。なかなか骨のある著作です。2015/03/03
kyo-204
1
親は子を別人に育てよう。2013/01/04
虎男
1
国語は言葉を使う能力を高める教科。/B2011/12/11
さかきばら
1
少し古い本(文章が書かれたのは10年前くらい)なんだけど、かなり本質的なところに突っ込んでいる本で、今も一読の価値がある。特に、本の中に何度もでてくるモチーフ「しっかりと向き合うのが基本」「子どもは親の一部ではない」「特異的な事例を挙げて論を語るべきでない」あたりは、教育に携わってない人でも、心すべき。他のジャンルの議論にも、まったくもって通用する話。2009/01/19
めぐる
0
★わりと面白い2024/01/06