内容説明
明治二十七年春、私は生れ育った東京下谷区大音寺前に帰ってきた…。あの信如と美登利のその後の運命を描いた表題作ほか、妹邦子が見た、姉夏子との別れの「葬列」、注目作「お力のにごりえ」など全五篇を収録。明治の青春と喪失の哀しみを体現した樋口一葉に、平成の作家が捧げた比類なきオマージュ。
著者等紹介
領家高子[リョウケタカコ]
1956年、東京向島に生まれる。両国高校卒業後、東京外国語大学ドイツ語科に学ぶ
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