講談社文庫<br> 30年の物語

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講談社文庫
30年の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062735964
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

私の心にパリが刻んだ光と影

国際派女優・岸惠子。映画監督イヴ・シャンピとの結婚のために、20代で単身フランスに渡って以来、激動のヨーロッパで暮らした歳月は、筆者の心に何を刻み込んだのか――。チェコ人青年との淡い恋物語「栗毛色の髪の青年」、アパルトマンの煙をめぐる大騒動「女のはったり」ほか、12の珠玉のエッセイを収録。

岸 恵子[キシ ケイコ]
著・文・その他

町田 康[マチダ コウ]
解説

内容説明

国際派女優・岸恵子。映画監督イヴ・シァンピとの結婚のために、二十代で単身フランスに渡って以来、激動のヨーロッパで暮らした歳月は、筆者の心に何を刻み込んだのか―。チェコ人青年との淡い恋物語「栗毛色の髪の青年」、アパルトマンの煙をめぐる大騒動「女のはったり」ほか、十二の珠玉のエッセイを収録。

目次

影絵の中のジャン・コクトオ
追悼
輪舞の外で
ラスト・シーン
栗毛色の髪の青年
「君はヴェトナムで、何も見なかった」Tu n’as rien vu au Vi^etnam!
影を失くした男たち
女の不思議
女のはったり
遊覧船
夜を走る影
ホームレスと大統領

著者等紹介

岸恵子[キシケイコ]
横浜生まれ。映画女優、作家。1957年、医学博士から映画監督になったイヴ・シァンピとの結婚のため渡仏。以来パリ在住。夫から強い影響を受け、ジャーナリスト、作家として活躍の幅を広げる。主演女優賞をはじめ数多くの賞を受賞。96年から、国連人口基金親善大使。著書、『巴里の空はあかね雲』(日本文芸大賞エッセイ賞受賞)『砂の界へ』『ベラルーシの林檎』(94年日本エッセイストクラブ賞受賞)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco.

9
仏映画監督イヴ・シャンピの元妻だった日本人女優・岸惠子が書いた渡仏生活エッセイ。在仏邦人女性である雨宮塔子が、女性誌で推薦していた本。完成度が高く「栗毛色の髪の青年」など、あまりにも流暢な展開なので、正直脚色している疑惑は少々残るが、ロマンス部分は惹きつけられた。常に国境が隣り合う欧州で生き抜くということは、私には、未知なるもの。島国かつ他国まで一定距離がある日本人には、どうしても危機感が鈍く、世界的事件の共有意識も薄いことを実感させられる。話題が国際情勢まで拡がるのは予想外だったが、意義深いものだった。2015/03/17

レイナ

6
岸恵子さんは、1人の女性として、憧れます。恋だけじゃなく、パリのこと、政治のこと。1人の勝ち気で好奇心旺盛な女性の回顧録です。2013/07/07

佐々陽太朗(K.Tsubota)

6
この本を読んで私の心の奥底に潜む偏見に気づきました。「俳優」を「作家」の下に置き、俳優は一流の感性を持ってはいても、それを文字で表現するだけの知性を持っていないと思っていました。本を読み終えたとき、私はなんとおろかな偏見に囚われていたのかと自らの浅はかさに恥じ入りました。多彩な語彙をあやつり、激動の時代の光と影、そしてそこに生きる人間の微妙な心の襞を描き出す岸さんの筆力に畏敬の念を禁じ得ません。2010/09/24

yokocoⅡ

4
岸恵子さん、文章も美人である。そして可愛い。2014/07/14

雨巫女

4
天はたまに人に二物を与えるんですね。情景が浮かぶし、俳優・女優さんは、文章が上手な人が多い。2010/07/01

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