内容説明
東京・丸の内、人影もまばらな高層ビル街で、老婆の絞殺死体が発見された。十津川警部は、被害者が山陰からの上京者であることを突きとめて豊岡に向かうが、そこでも若い女性の撲殺事件が発生していた。二つの凶行を結ぶのは寝台特急「出雲」か?旅情豊かに描く表題作と他二編のトラベル・ミステリー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
23
そっか三本立てだったか。 最初の作品は、 少し考えさせられたけど、 2本目3本目は…。 う〜む。2018/09/13
一式隼
11
人影まばらな東京・丸の内土曜の高層ビル街で、老婆が絞殺された。十津川は被害者が山陰からの上京者であるとつきとめ、豊岡にむかうが、そこでは若い女の撲殺事件が発生しており、やがて因果関係が…中編の表題作。そつなく面白い。他に短編が「殺人へのミニ・トリップ」「潮風にのせた死の便り」と二編。京太郎ファンにはハズレなしの読ませる秀作集。特に「潮風に~」は、旅館の女将(捜査の素人)に殺人事件の囮捜査の囮役を頼んだり捜査手法が滅茶苦茶だが、幕切れがカッコいい。2020/11/14
桂 渓位
8
三本立のトラベルミステリー集。 潮風にのせた死の便りでの十津川警部、義憤を感じたのか、犯人では無い人物に怒りを覚える珍しい場面が出てきます✨2020/10/25
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
5
2002年 9月15日 初版。2016/08/09
星空
2
短編集。 『日本海からの殺意の風』…丸の内から日本海へ。 『殺人へのミニ・トリップ』…伊豆へ行くはずが。 『潮風にのせた死の便り』…発端は落ちていた手紙。 3編とも、どこかやるせなさを感じる。2016/09/24