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講談社文庫
わたしいる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 199p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062734103
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

内容説明

「あかちゃん死んじゃうよ」「死なないよ、絵だもん」じろうちゃんの描く、かわいそうなあかちゃんに泣いた日。「おかあさん本当はきつねなんだ」正体をみてやろうとまとわりついたわたし。宝物のような、遠い小さな記憶をたぐり寄せ、絵入りで贈る心なごむ七編。切なく愛しく、不思議に満ちた幼い日のアナタがいます。

著者等紹介

佐野洋子[サノヨウコ]
1938年北京生まれ。絵本作家。武蔵野美術大学デザイン科卒。ベルリン造型大学でリトグラフを学ぶ。著書に『おじさんのかさ』(サンケイ児童出版文化賞)『わたしのぼうし』(講談社出版文化賞絵本賞)『わたしが妹だったとき』(新美南吉児童文学賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

60
毎度思うが佐野さんのこの感性は一般人には真似できないな。おそれいった。2014/07/09

Shoko

29
川上弘美書評集に載っていて、積本の中から、引っ張り出す。子供の頃に見た情景が浮かび、ノスタルジーに浸る。「わたしは下を向いて歩きます。 木の枝がおちていたので、わたしはひろいます。木の枝で学校のフェンスをさわりながら歩くと、ガタガタガタと音がします。しんごうがあるのでわたります。さわるものがないので、おばあさんのようにこしを曲げて、枝を道にくっつけてひっぱると、シャーシャーシャーと音がします」誰もに経験のある子供にしか出来ないこと、見えないもの、聴こえない音が描かれていて、たまらなく懐かしくなった。2018/12/05

ぱせり

3
不思議なことに、読み終えてみれば、普段忘れたつもりでいた(忘れたふりをした)あれこれの場面が思い出されてきて、思い出の中に、そういう場面場面を持っていることが幸せだと思えてきました。絵本「レナレナ」(ハリエット・ヴァン・レーク作)をちょっとだけ思い出しました。2008/04/02

1
見つけると読みたくなる佐野洋子さん。中毒になりやすい。子どもが考えていること、心の動き、目に留まるもの、耳に入ってくる音・・・。こんなにも大人とはズレているものなのだなぁ。自分の記憶が「そうそう!」って蘇ることもあるし、「へぇ、こんな子どももいるんだ?」ってなることもあるけど。巻末の川上弘美さんの解説が、エッセイのようで良かった。子どもは「うつくしい」というよりは「魅力的」なのだという説に賛成。佐野洋子さんの本は、魅力的だ!2018/05/15

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