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講談社文庫
血塗られた神話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732086
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼のまわりで、関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!?「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる著者ならでは、超リアルな問題作。

著者等紹介

新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。金融会社勤務を経て、現在は都内でコンサルタント業を営む傍ら、精力的に執筆活動を続ける。『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞し作家としてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★グラスハート★

57
2.0 デビュー作で、メフィスト賞受賞作。黒新堂の原点作でしょうが、まだまだかわいい作品。 若干、無理やり感がありましたが、ゴールしました。警察の小西って恫喝しに何度かきたけど、思ったほど邪魔しに来ず、制約はないに等しかったですね。2021/08/28

hit4papa

51
過去に追い込みで自殺者を出した街金経営者が主役のミステリです。幼い頃、自身も両親を借金が原因で亡くしながら、過酷な取り立てで名を馳せていた主人公は、悔恨の日々を送っています。そんな中、一人の債務者が殺害される事件が発生。警察から目をつけられた主人公は、真相を探り始めます。グロテスクな暴力とそれとは対照的な純愛といった著者の原点がここに。ハードなアクションは見所でしょう。因縁話しを絡めて2回のサプライズがありますが、天才的と言われる真犯人の迫力は今ひとつ。登場人物たちの役回りが不完全燃焼かな【メフィスト賞】2022/08/17

H!deking

50
いやー、ずっと読みたかった新堂さんのデビュー作、ブックオフの108円コーナーで発掘しましたw闇金を営む野田さんの周りで猟奇的殺人事件が起こる。犯人は?動機は?的なお話。デビュー作からなかなかえげつないお話でした。言い回しとかなかなか鼻につく感じはあったけど、キャラクター的に必要だったのかもね。闇金のご利用は計画的に♪1082017/08/16

ヤジマ

36
主観点 8.9/10 「新堂冬樹」とググる。するとこれがデビュー作であることが深く頷ける。闇を知る人間にしか描けない裏社会の道理。そして鮮烈かつ危うい表現。全裸の惨殺体の目玉は刳り抜かれ、窪みとなった眼窩には切り取られた陰茎が差し込まれていた。…いやいや何してん。。遺憾なく発揮される猟奇描写はさておき、一人称小説で視点を変えずにここまで読者を惹きつけるのは凄い。単なるハードボイルドバイオレンスかと思いきや、読者の裏をかくミステリー性も孕んでいる。小芝居じみた感じの文体も、個人的には読みやすくて好みでした。2020/03/30

そのぼん

26
新堂冬樹の王道とも言える、裏社会に生きる男の凄惨な人生を描いた物語でした。途中で起こる殺人事件がとてもリアルに描かれていて、目を背けたくなりました。2012/06/12

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