内容説明
人生は旅。旅もまた人生。それをどういう色に染め、上等なものにしていくかは、それぞれの人の腕次第。お金をかけなくても満足のゆくものにはできるはず。「プロの旅人」を自任する著者が日本全国、そして世界中を彷徨い歩いて拾い集めた宝物のかけらたち。心に沁みいる清涼剤のような珠玉の紀行エッセイ。
目次
第1章 食って泊まってやっぱり呑んで
第2章 この国の流れに
第3章 断章・この星のどこかで
第4章 いつか旅するあなたへ
第5章 このひとと行く旅
著者等紹介
勝谷誠彦[カツヤマサヒコ]
紀行家・コラムニスト。1960年兵庫県生まれ。旅やニュースを中心とした文章や写真で、各誌に多くの連載をもつ。著書に「失業論文」「鳥頭紀行」(共著)「にっぽん蔵元名人記」などがある
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感想・レビュー
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Happy Dragon 🐉
5
(^_^)v 歯に着せぬ物言いのジャーナリスト勝谷さんが、旅の本を書いていると驚き、思わず手にとった。 メディアで拝聴する限りの毒舌とは違い、文面からは非常に繊細で柔らかくどことなく優しさがにじみ出ている。ワインを紹介するソムリエのように、または詩人のような文章に私の知らない勝谷さんの新たな一面を伺える。 読み続けると、私と一緒に、旅しているかのように、語りかけてくれた。 非常に楽しい旅でした。勝谷さんのご冥福をお祈りします。 ありがとう! 感謝! 2022/05/05
灰猫
0
勝谷さんのセンチメンタリズムが全面に押し出された一冊でした。後の作品でもある「ディアスポラ」の端緒も見られた気がします。そして、やはりここではないどこかでという詩情は、素敵だと思わされる作品でした。2016/06/20