講談社+α新書<br> 日本人の度量―3・11で「生まれ直す」ための覚悟

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講談社+α新書
日本人の度量―3・11で「生まれ直す」ための覚悟

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062728409
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0230

出版社内容情報

震災を見つめ直し、困難の中から希望を見い出すにはどうしたらいいのか。「国民力世界一」の日本人は、3・11を乗り越えられる!この3月で、東日本大震災から3年が経つ。
震災を見つめ直し、自分にはなにができるかを問い直し、そして被災者の苦しみと悲しみをどう分かち合えばいいのか。そして困難の中から希望を見いだすにはどうしたらいいのか。
「我々に必要なのは未曾有の大震災を忘れないこと、そして語り直しをすること」と、政治思想家の姜尚中氏、作家の高村薫氏、大谷大学教授の鷲田清一氏、親鸞仏教センター所長の本多弘之氏の4人は異口同音に言う。
「国民力」世界一の日本人ならば、悲しみを乗り越え、生まれ直すことができる!
震災後の新たな時代を生きるための、日本人必読の1冊!
これは2012年4月22日、第6回親鸞フォーラム「今<人間>を見つめる ―悲しみのただ中から―」の講演を再録したものである。

はじめに  木越康(大谷大学教授)

第1章 「成長教」に頼らないで、生まれ変わろう 姜尚中

第2章 「欲望の愚かさ」を知り、思慮深く生きる 高村薫

第3章 震災の「語り直し」の大切さ  鷲田清一

第4章 「いのちの見直し」の時代   本多弘之

はじめに 木越康
第1章 姜尚中「私たちは『成長教』を捨て、生まれ直さないといけない」
第2章 高村薫「欲望の愚かさを見つめ直し、思慮深く生きるために」
第3章 鷲田清一「震災を忘れてはいけない。被災者の『語り直し』に耳を傾けよう」
第4章 本多弘之「『五濁悪世』の時代をどう生きていったらいいのか」


姜 尚中[カン サンジュン]
著・文・その他

高村 薫[タカムラ カオル]
著・文・その他

鷲田 清一[ワシダ キヨカズ]
著・文・その他

本多 弘之[ホンダ ヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

「国民力世界一」日本人こそできる前に進む生き方。大震災を見つめ直すことで、新しい時代を歩む知恵を学ぶ。「親鸞フォーラム」の書籍化!

目次

第1章 姜尚中「私たちは『成長教』を捨て、生まれ直さないといけない」(スモール・イズ・ビューティフル;「成長教」への疑問 ほか)
第2章 高村薫「欲望の愚かさを見つめ直し、思慮深く生きるために」(科学技術は無垢ではあり得ない;科学技術には厳しい“たが”を ほか)
第3章 鷲田清一「震災を忘れてはいけない。被災者の『語り直し』に耳を傾けよう」(忘れてはいけないこと;被災者の語り直しを支援する ほか)
第4章 本多弘之「『五濁悪世』の時代をどう生きていったらいいのか」(あらゆるものは因縁で成り立つ;本当の命の回復とは ほか)

著者等紹介

姜尚中[カンサンジュン]
聖学院大学全学教授。1950年熊本県生まれ

高村薫[タカムラカオル]
1953年大阪府生まれ。93年、『マークスの山』で直木賞受賞

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
大谷大学教授。1949年京都府生まれ

本多弘之[ホンダヒロユキ]
真宗大谷派本龍寺住職。親鸞仏教センター所長。1938年中国黒龍江省生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

16
姜尚中教授によると、原発のあり方をドイツに学べ(25頁~)。なぜ3万人の自殺者が出るのか(45頁~)。アメリカモデルの社会追求のツケのようである。高村薫氏によると、人間社会は平等ではない(94頁~)。ついていない人はとことんついていないし、不幸な人は本当に不幸(95頁)。 お天道様は見ているけど、どこを見ているのか、と疑いが湧くケースも多い。鷲田清一教授によると、縮小社会ほど政治家の役割は大(136頁~)。増税して福祉保護を減らすのは、経済成長につながらない(137頁)。 2014/09/24

しゅんぺい(笑)

5
対談かと思ったら、それぞれの方の話をまとめた本だった。 四人とも通じて、現代における生活のダウンサイジング、ということを考えさせられる内容。 姜さんと本多さんは、特に宗教色が強い。人間は、どんどん欲望してしまうものである、という話に共感せざるを得ないのがさみしい。もっと、つつましやかに。2014/03/05

時折

3
今読むと、悲しいくらい、遠い感じがします。絶望感とほぼ同義です。人文学者が国づくりにたずさわるような国に、日本はなれないんだろうな。それは、デモのようなムーブメントがどうがんばっても長い目で見ると一過性のように映るしかない現実ともつながっているんだろうな。2014/03/30

冬薔薇

2
再々読。地震の活動期に入った日本に原発54基も要らない。「スモールイズビューティフル」でいいのではないか。人間の欲望の愚かさ。福島の原発事故から何も学ばないのか。相変わらずの原発依存は人を人と思わないのか。生と死を分けたもの、そこに理由などない。誰のせいでもない。前向きに、生きている間は生きる。死ぬときは死ぬ。4人の講演に年月は感じない。高村薫の小説じゃないが、原発に簡単に侵入できるとはなんと恐ろしい管理体制か、信じられないことが続く。2021/03/14

2
親鸞フォーラムで精神について苦悩や罪の問題をディベートしている。パトリオリズムが重要で、リーマンショック以降、混沌の中で起承転結の結がないことや成長教を捨てて3.11を踏まえて生まれ直す必要があるとしている。文明は滅びるものであり、辛抱強いという言葉は残酷であるとも説いている。神戸発の心のケアとボランティアでは、阪神大震災の教訓が生かせれ、孤独死の問題をコミュニティで解決するなどの策が取られている。中国の砂漠化と地球の破壊では、五濁悪世について仏教の方向から強く訴えかけている。2016/01/29

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