出版社内容情報
高橋 洋一[タカハシ ヨウイチ]
著・文・その他
内容説明
米国の4倍の政府資産だから国債はバカ売れ!!消費税増税は不要!国民1人あたり500万円の巨大な政府資産。すぐ売れる金融資産だけで300兆円もある!
目次
序章 世界一の政府資産を持つ日本
第1章 捻出できた震災復興費―消えた三〇兆円
第2章 財務省が仕掛ける大増税時代
第3章 掘り起こした四六兆円の埋蔵金
第4章 税金は公務員のために
第5章 天下り法人全廃で二〇〇兆円
第6章 政府資産売却―アベノミクス四本目の矢
第7章 売れない固定資産からカネを生む方法
第8章 一〇〇兆円の外為特会はいらない
終章 役人が狙う年金準備金一〇〇兆円
著者等紹介
高橋洋一[タカハシヨウイチ]
1955年、東京都に生まれる。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年、大蔵省(現・財務省)入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、国土交通省国土計画局特別調整課長、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)などを歴任したあと、2006年から内閣参事官。2008年、退官。現在、嘉悦大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュラフ
15
著者の主張は、「世界の他の国と比べて日本は政府資産を多く保有しており、借金から資産を差し引いたネットの負債は深刻なものではない」、「役人が自らの既得権益化してしまっている既得権益にメスを入れる必要がある」ということ。切り口が鮮やかで読んでいて面白いのだが、筆者が指摘するところの各独立行政法人の問題点については実際のところがよく分からないのでなんとも判断がつかない。ただ、書いてある国立印刷局の職員数4300名で退職給付引当金822億円(1人当たり1912万円)。これは本当だろうか・・・本当なら大変なことだ。2015/01/11
イビサ
3
日本の財政問題は、負債のみ大々的にアピールして不安感を植え付けて増税に持って行くが、実は莫大な資産も持っており、巧みに隠している。全ては財務省が握っており、実質的に政治家も財務省の支配下にあると言って過言ではない。この状況で、日本は民主国家と言えるのか?2014/05/18
ハムクルーズ
3
考えてみれば国会も地方議会も成長戦略と予算を決めているだけの機関であることがわかる。あらゆる数字、人選は全て政府内の政府である財務省官僚の都合で決められ、官僚たちの伏魔殿が出来上がる。しかし確かに消費税あげてる場合じゃなく、民業圧迫をやめて民営化しましょうよ。政治家を利用した煽動、目くらまし、努力規定にはもうウンザリです。2013/12/21
カラクリ
2
日本の政治経済を牛耳っているのは、財務省でしたか。 なんで国家公務員はこうも自分らのことしか考えてくれないんでしょうか。 日本の国家公務員の腐敗?具合は、一般的なのか?他の国の公務員事情が気になる。2019/03/19
osakif
2
借金のみを指摘するのではなく資産も加味したネットで考えるべきなのは、言われてみれば納得。ただし、埋蔵金で恒久的にやって行けるとも思えず。また、増税の前に役人の天下り先を整理するのは当然。でも、書かれている財務省の巨大さ、唖然とするばかり。最善が求められる巨大組織が自分のことしか考えておらず、こりゃ、日本は沈没ね。2015/11/24