講談社選書メチエ<br> 夢の現象学・入門

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講談社選書メチエ
夢の現象学・入門

  • 渡辺 恒夫【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586313
  • NDC分類 145.2

内容説明

夢を現実の偽装や幻想としてその解釈・説明をめざすのではなく、体験として、一つの世界として、探求すること。ここに、現象学は本質への遡行を捨て、体験現象そのものの観察実行を宣言する。現実が「世界」なら、夢もまた「世界」である。それぞれに「世界」を成り立たせている構造原理とは何か?夢の中には未来も過去もない、他者にもなれる。夢の実例に即し、その構造を明らかにするための「技法」を紹介。

目次

第1部 入門・初級篇(夢世界の基本的体験構造;誰でも分かる現象学(1)―志向性から見えてくる夢世界の原理
タイム・トラベルとしての夢、互いにつながり合った夢
別の時空に誰かとして生きている夢、入れ子構造の夢
自分が二人いる夢)
第2部 中級篇(誰でも分かる現象学(2)―フッサール現象学の基本方法
ゲーテの夢、大学生の夢、マッハの自画像―夢の第三者視点の謎
女子学生がカツオになり次に父親になる―他者変身の夢の謎)
第3部 応用篇(誰でも分かる現象学(3)―現象学と「他者」の問題
なぜ夢では他の誰かに変身できるのか―現象学的解明
夏目漱石『夢十夜』の現象学的分析・覚書)

著者紹介

渡辺恒夫[ワタナベツネオ]
1946年生まれ。京都大学文学部で哲学を、同大学院文学研究科で心理学を専攻。博士(学術)。東邦大学名誉教授、明治大学兼任講師。専門は心理学・科学基礎論・現象学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

人間は夢を「世界」として体験している。現実世界とは違うその構造原理はどんなものか。豊富な夢報告を現象学的方法によって解読。なぜ夢の中では架空の他者になれるのか、あるいは実在の他者になれるのか。なぜ夢の中では未来も過去もないのか。夢という体験世界の構造原理はどのようなものなのか。
夢は古代以来、未来予示あるいは想い人からのメッセージとされ、近代ではフロイトによって充たされない願望の幻覚的充足と解釈されたりした。また、脳科学や進化心理学によって夢研究は大きく進展しているように見える。しかし、そのような「解明」は私たち自身の夢実感に納得のいく説明を与えるものだろうか。
本書では、著者自身の夢日記や学生からの夢報告を材料として、夢という「世界」がどのような原理によって構成されそれをどのように体験しているのかを、現象学の方法によって、実際に解読していく。
現象学的方法は、現実が「世界」なら夢も「世界」であるという、これまで気づかれなかった認識を鮮やかに与えてくれるものである。

プロローグ 夢世界探検への招待
第1章 夢世界の基本的体験構造
第2章 誰でもわかる現象学(1)
第3章 タイムトラベルとしての夢、互いにつながりあった夢
第4章 別の時空に誰かとして生きている夢、入れ子構造の夢
第5章 自分が二人いる夢
第6章 誰でもわかる現象学(2)――フッサール現象学の基本方法
第7章 ゲーテの夢、大学生の夢、マッハの自画像――夢の第三者視点の謎
第8章 女子学生がカツオになり次に父親になる――他者変身の夢の謎
第9章 誰でもわかる現象学(3)――現象学と「他者」の問題
第10章 なぜ夢では他の誰かに変身できるのか――現象学的解明
第11章 夏目漱石『夢十夜』の現象学的分析・覚書
エピローグ 夢の現象学を始める人のために

渡辺 恒夫[ワタナベ ツネオ]
1946年生まれ。京都大学文学部で哲学を、同大学院文学研究科で心理学を専攻。博士(学術)。
東邦大学教授を経て、現在明治大学専任講師。東邦大学名誉教授。心理学・科学基礎論専攻。自我体験、夢、ジェンダー、環境心理学、心理学の認識論などをテーマとしている。
著書に『人はなぜ夢を見るのか』『輪廻転生を考える』『心理学の哲学』『フッサール心理学宣言』などがある。