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講談社選書メチエ
「記紀」はいかにして成立したか―「天」の史書と「地」の史書

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583015
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0321

内容説明

「帝紀」「旧辞」とはどのような史書だったのか。記紀とどのような関係にあったのか。ともに「日本式紀伝体」で叙述されながら、意義と役割を異にする『古事記』と『日本書紀』。それぞれの背景にある天の思想と地の思想を読み解く。

目次

序章 「歴史書」の歴史(歴史書の編纂記述様式―編年体と紀伝体;『日本書紀』と『古事記』の相関関係と成立過程をめぐる諸仮説)
第1章 「日本式紀伝体」は存在したのか?(『帝紀』と『旧辞』;『日本書紀』と『古事記』以前の歴史書の実在―書紀区分論・暦法・紀年法をアプローチとして ほか)
第2章 似て非なる史書『日本書紀』と『古事記』(『日本書紀』と『古事記』の異同;『日本書紀』の「あまつひつぎしろしめす」と『古事記』の「治天下」 ほか)
第3章 書名が語る『日本書紀』・『古事記』成立の経緯(草壁皇子の尊号の追贈問題;二つの持統天皇即位の年 ほか)

著者等紹介

倉西裕子[クラニシユウコ]
1963年、東京生まれ。日本女子大学文学部史学科卒業。日本赤十字社国際部を経て、日本史の研究に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

2
古事記と日本書記の成立の謎を、著者言うところの日本独自の歴史観「天」と「地」から読み解く。天皇と皇太子という称号の意味合いがどんどん変化していたのではないか、という疑問はなるほどと納得させられるものがあった。天皇=祭祀王、皇太子=執政官という権力の分掌があり、記紀の記述は後世の価値観に合わせようとしているので、あちこちに矛盾が生じているという。なかなか興味深かったが、いかんせん仮説の上に仮説を重ねている嫌いもあり、もうちょっと研究の進展を期待したい。2010/12/15

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

1
お〜っとっと、初心者が手を出す本じゃなかったな。図書館の棚で、トンデモ本ではなさそうな日本書紀の解説書を読んでみようと手を出したが、もうちょっと基礎知識がないと身につかない。けれど、政治的決定権のある王と祭祀を司る王が別々にいて、天皇も皇太子もヒツギノミコもその時々でいろいろいたようですよ、というのはなんとなくわかった。2019/02/08

可兒

1
記紀のもとになった古文書について、仮説で楼閣を立てたような本。勉強になったかというと疑問だが、読んでいてけっこうわくわくしたのも事実2013/04/26

パパ

0
一歩間違えばトンデモだが、こんな解釈もあり得るかもと思いつつ。最後の方の漢文訓読と現代語訳が少し胡散臭い感じで醒めたかな。2016/04/20

skk1206

0
ううううう。電波!w 紀伝体について、ちょっとかじろうと思ったのに、さっぱり役に立たなかった。ほぼ全部が、仮説というか想像というか、著者の中でできあがってるストーリーを、半端な考証っぽいもので修飾した感じ。べたーっとした内容で、書きたいことを書きたい順に書いてます、というような。図もひどい。古代ロマン的に読むなら(すごく読みにくいけど)まあいいかもしれないけど、史学的にも文学史的にも見るべきところはない。んもうメチエったら!2012/04/19

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