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講談社選書メチエ
奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582001
  • NDC分類 930.4
  • Cコード C0370

内容説明

「魔術師シェイクスピア」「記録魔デフォー」「見世物狂キャロル」などなど。英文学の名作と、一見無関係に見える「その外部」に潜むものの不思議な関係とは?光学から哲学、博物学から観相術、さらには造園術から魔術思想まで、人も知る「超」英文学者が噂の講義力で、機略縦横、傍若無人の英文学しゃべりたおし。

目次

第1章 シェイクスピア・リヴァイヴァル
第2章 マニエリスム―驚異と断裂の美学
第3章 「ファクト」と百科―ロビンソン・クルーソーのリアリズム
第4章 蛇行と脱線―ピクチャレスクと見ることの快
第5章 「卓」越するメディア―博物学と観相術
第6章 「こころ」のマジック世紀末―推理王ホームズとオカルト
第7章 子供部屋の怪物たち―ロマン派と見世物

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akito Yoshiue

8
文庫化されたものと、どの辺が変わっているのかを確認しながら読んだ。2022/04/27

あなた

8
とにかく高山宏はいろんな意味でぶっとんでる。バラバラをバラバラのままに一括して表象するのがマニエリスム。そう、高山宏自体、マニエリスムそのものなのである。フーゾクカタログやエロ本とデカルト、フーコー、近代視覚文化を等価値に並列できるのは高山ぐらいなもの。表象文化論といえばまとめられちゃいそうだがよくよくあるような気取っただけの表象文化論ではない。読むのではなく、驚くべし2010/08/08

白義

6
なんとか無理やり解読線を引くと、シェイクスピアのように曖昧性と多義性が豊穣だったある時代が、ニュートンの光学的パラダイムにとって変わられて、それが文学どころかメディア、科学、文化まで含めた一大変革の過程としてその後の文学史に躍り出た、というのでならそれを一つ一つ語って羅列しますかというもの。というとあまり魅力が伝わらないと思うので、こればかりは直接読んでほしい。コンビニエロ本と百年以上前の昆虫紹介の見せ方、編集法が同じだとか下らないがなんか凄い指摘が山のようにある2013/02/16

あかふく

2
高山宏のようなものに接したことがないのであれば、これ。上と下をつなげて如何にアナロジカルな関係にあるかを示すことで、違った相貌が現れてくる。自分の読んでいる本が、読んでいた本が互いに結びつきあうような快感の味わい方。なにしろ高山宏が開拓者である以上、ここに書かれているのは高山宏の読書記録と言っても良いだろう。そのような意味で、「英文学講義」ではありながら「読書好き」であれば皆が楽しめるはずの書。高山宏を知っている人は、この本で、上手く読んできたものを整理できる。2014/01/15

oDaDa

1
『近代文化史』の改題前。確かに、「超」ということでとっくに英文学の領域は超えてしまっている。改題は然るべし。こちらでは英文学村への毒づきが凄すぎたので文庫化にあたって薄めたらしい。その確認の意味で読んだが、あと3回は読み直す必要が何かにつけて出てきそう。2022/03/02

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