内容説明
経験不足、技術の立ち後れ、予算の制限、次々と発生する予期せぬ事態…。戦後の国家的大プロジェクト、初の国産旅客機開発の裏には技術者たちの人間ドラマがあった。「零戦」の技術は引き継がれたのか!?新世代の技術者たちは数々の困難をどう切り抜けたのか!?名機YS‐11が飛ぶまでの全貌に迫る。
目次
序章 182機の名機(失敗のファイル;ライセンス生産;「零戦」への想い ほか)
第1章 五人のサムライ(通産省航空機武器課;「日本のダイヤの指輸」;日本の空を日本の翼で ほか)
第2章 日本航空機製造(経済性と技術革新;オペレーション・リサーチ;ライバル機 ほか)
第3章 新世代の技術者たち(寄り合い所帯の不安;主要スタッフの決定;「技術屋の仕事」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
13
「零戦」といえば知っている人は多いが「YS-11」はどうだろうか? どちらも日本人が設計した機体だ。YSの11(いちいち)は零戦の52(ごーにー)型と同じように発音という経緯がある。なぜ? 零戦設計主任の堀越がYSの基本設計にも関わっていたから。だが実際その後の設計をしたのは、次の世代の東條輝雄(英樹の子息)を中心としたメンバー。かつて私が航空整備科でお世話になった教科書の筆者の名前がごろごろ(郷愁)。日本の翼よ羽ばたけ! 日本人魂はきっと三菱MRJに引き継がれているのだろう。民間の翼こそ平和の象徴だ! 2014/09/14
DWAT
0
★4 巨大プロジェクトは歴史と絶対的な指導者が不可欠であることがわかる一例である2002/03/07