幕末ダウンタウン

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幕末ダウンタウン

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062208956
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

激動の幕末に新撰組隊士と謎の売れっ子芸妓が漫才コンビを結成する痛快青春ドラマ! 第12回小説現代長編新人賞受賞作。慶応三年、京四条の河原町――鴨川の河原には葭簀張りの見世物小屋が建ち、川沿いには劇場の幟がはためている。その光景はつい最近新選組に入隊したばかりの濱田精次郎の目には嘘くさく映っていた。サムライたちが夜ごと血で血を洗っている激動の時代にしてはあまりにも平和に見えるからだ。その矛盾する様相に複雑な感慨を抱きながら大橋の欄干にもたれかかっていた精次郎へ声をかけてきた者があった。見ると、彼がかつて大坂船場の賭場で用心棒をしていた頃知り合った藤兵衛である。桂文枝という噺家であるこの男は、博打好きが高じて借金を抱えたあげく噺のネタを質草に取られ、その結果高座に上がれなくなり京へと流れてきたのだという。そのいきさつもさることながら人の気をそらさない話術によって、精次郎はいまだ手柄を立てられずにいる屈託をつい明かしてしまう。気の良い文枝はすぐさま協力を申し出るのだったが、その内容は驚くべきものだった。文枝は精次郎へ四条河原亭の舞台に立ち「新撰組小噺」をやるように進言したのである。そんなふざけた真似がサムライである精次郎にできるはずのものではない。しかし、寄席という場所はいろんな人間が出入りする、情報の宝庫だというのである。そこに身を置くことで長州や薩摩に関する有益な情報を掴める可能性があるのだとも。そして精次郎と文枝の前に長州藩士とつながりがありそうな絶世の美女・松茂登が現れる……。

一 新参隊士 播磨精次郎
二 六番隊組頭 井上源三郎
三 播磨大神楽 染之助・染太郎
四 三本木芸妓 松茂登
五 二番隊組頭 永倉新八
六 浪人 濱田精次郎
七 長州藩士 伊藤俊輔
八 醒ヶ井団子屋おがわ 亭主・なつ
九 新撰組副長 土方歳三
十 桂ダウンタウン 松茂登・濱田


吉森 大祐[ヨシモリ ダイスケ]
著・文・その他

内容説明

噺家・桂文枝とばったり再会してお笑いの世界へ誘われた新撰組隊士の濱田精次郎。サムライが舞台に立てるわけがないとはなから相手にしないでいたが、寄席という場所はいろんな人間が出入りする情報の宝庫。手柄につながる何かが転がっているかもしれない。精次郎が迷い始めたところへ長州藩士とつながりがありそうな売れっ子芸妓・松茂登が現れる…。新たな新撰組物語お笑い青春小説!第十二回小説現代長編新人賞受賞作。

著者等紹介

吉森大祐[ヨシモリダイスケ]
1968年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。大学在学中より小説を書き始める。電機メーカーに入社後も執筆を続け、小説現代長編新人賞へは4回目の応募で受賞に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ダミアン4号

69
いつのまにか“お笑い”番組を見なくなってしまった。昔のは良かったと呟く気はないけれど…最近の奇抜な格好や妙な言葉を繰り返す手法にいささか嫌気がさしてしまって…加え“笑い”を売り物にしてたはずのヤツが、いつの間にやら「ご意見番」の様な顔をして“常識論”を打ったりしてるもんだから…時は幕末、新撰組に入隊したての“濱田”清次郎は大阪で縁のあった噺家の桂分枝に声をかけられ“松茂登”という芸者の舞台を見る事になる…実はこの芸者なにやら長州藩と“ワケあり”らしく…史実に基づくってこたぁないでしょうが…楽しい物語(笑)2018/04/18

さく

22
新撰組隊士の濵田と、元芸妓の松茂登(マツモト)が、漫才コンビ・幕末ダウンタウンを結成する話。普段バラエティを見ないから、元ネタがわからないセリフもちょこちょこあった。登場人物が普通の関西弁で喋るから、幕末っぽさはなかった。2018/06/18

kiyoboo

18
元新選組の隊士がお笑いの舞台に立つ。初代桂文枝は借金まみれで、噺のネタまで質草に取られる。あり得ない設定の馬鹿馬鹿しい話だった。ただ、歴史には忠実で新選組、特に井上源三郎の人となりが上手に描かれていた。「松下村塾では、男たるもの1人1升呑むべし」と伊藤俊輔は言った。ただ主役を元藩士なので、幕末の志士のエピソードは控えめだ。お笑い芸人ダウンタウンのギャグやネタを散りばめるという手法は生理的に無理だが、若い人が読んでみたくなるきっかけになるかも?2018/06/28

那由多

16
新選組隊士が芸人として舞台に立ち、笑いの世界に引き寄せられるという聞いたことないタイプの時代小説。サクサク読めるけど主人公があやふやで感情移入できず、なんとなくこんな気持ちなんだろうな〜程度の理解で進んでいく。それに反して脇役たちは芯が通ってて、特に井上源三郎が最後の最後まで魅力的で男らしい。源さん好きなので、嬉しいです。主人公が上司の井上と相方の松茂登によって、芸事に生きる決意を表す<宇治の紫舟>は、思わずホロリ。2018/07/06

fuyo

11
新撰組にお笑いに桂文枝にダウンタウン。纏まりそうもないそのキーワードでギュッと纏まった時代小説。語り口はライトノベルのようで、読みやすい。お笑いに詳しくはないのだけど、それでも知ってるワードがチラホラ見事に織り込まれて来るので、これは読みながらちょっとにやっとしてしまう。登場人物はそのままイメージしちゃうのだけど、松茂登だけがどうも脳裏を過っては「いや、美女!」と補正をかけてしまう(笑)。この時代、本当に怒涛のようだったのだなと思う一方で、町人は変わらないという言葉がとても印象的だった。2018/02/28

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