出版社内容情報
雑誌掲載時のカラー原稿を完全再現。全巻合計120ページのカラーで魅する源氏絵巻。大きなA5サイズで堪能する“大和源氏”完全版失った恋人を思う光源氏(ひかるげんじ)。その陰で愛妻が心を乱していると知らずに。不倫の罰を乗り越えた光源氏は、政界に復帰。最愛の妻・紫(むらさき)の上(うえ)と蜜月を過ごしながら、若き日の恋や明石(あかし)に残した妻子を思う。一方で永遠の恋人との別離(わかれ)は、確実に近づいていた……。
読むだけで、源氏物語がよくわかる。ハードカバー愛蔵仕様。
大和 和紀[ヤマト ワキ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★なおぴんコ★
5
図書館本。何年か振りの再読です。六条の御息所も身罷れられる。光る君と明石の君との間に産まれたちい姫を紫の上が育てることになる。二人どちらにもツラい仕打ちだと思うのですが…。二人とも耐えている。本当に紫の上を大切にしたいなら、光る君はちゃんと考えて行動してほしいものだ。やきもき😭😭😭2023/04/29
まっきー☆
5
記念すべき、1000冊目、読了! そして、この4巻で藤壺の宮が身罷られる。光の君の問いに対し、王命婦の言葉が泣ける。。。 紫の上が何かを感じ取っているあたりも、切ないでおじゃる・・・。 2019/02/25
佐藤光弘
4
人は生老病死の悩みから目を背けることはできない。 愛別離苦に立ち向わなければならない。 都に戻った源氏にもつらい別れが待っていた。 いかに生きていくかの選択をしなければならなかった。 大切な人をどうすれば良いか常に向き合っていた。 美しい容姿。 あふれ出る教養。 帝の血を引くものとしての矜持。 その根本は圧倒的な「誠実」。 彼は全力で「今」を生き抜いていた。 源氏の君の波瀾万丈の人生が続いていく。 2020/09/05
チューリップ
4
源氏にとって特別な女性である藤壺の宮が亡くなる事で話が次の段階に移りそうな感じだった。源氏を巡る女性たちも近い所に集まって来ているけど特にドロドロとはしなさそうに思える。我が子を葵の上に預けなければならない明石の上が可哀想だった。2019/01/13
ユキタ
3
図書館。空蝉いないな?とずっと気になっていたら、逢坂の関での再会から回想シーンとして入っていた。この巻ではいよいよ明石の君の上京と、藤壺の逝去が描かれる。紫の上の心の揺らぎはマンガならではの描写で感覚的に伝わって良い。それにしても末摘花、いいシーンのように見せて「たぐいまれな不器量」って書かれてる容赦のなさよ。「たぐいのない誠実な魂の持ち主」ともあるけれど。2024/03/03