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黒薔薇―刑事課強行犯係神木恭子

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062193610
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

元捜査一課刑事が放つ、すべてに圧倒される警察ドラマ! 24歳の神木恭子は、大阪府警長田署、交番勤務を経て強行犯係の刑事となった。着任早々殺人事件の捜査本部に配属される。捜査は難航し、本部解散の声が聞かれ始めたとき、偶然にも神木と関わった老人、安本恒吉から事件解決の糸口が見つかり、乾義男が容疑者として浮上する。神木らは、恒吉の孫娘のリサと逃走した義男を逮捕するため立ち寄り先に向かうが、現場には他殺体があり、義男は二件の殺人容疑で逮捕される。義男は一件目の犯行は認めるが、二件目については否認。神木は行き場のないリサを自宅に連れ帰る。そして独自に捜査した結果、義男の自白に信憑性があると判断する。
 時を同じくして、恒吉の自宅の床下から男女の三死体と嬰児の死体四体が発見される。そして、二つの事件は奇妙に絡み合っていく――。

二上 剛[フタカミ ゴウ]
著・文・その他

内容説明

大阪府警の新米刑事・神木恭子は、担当した殺人事件を、別件で関わった老人の供述から解決へと導く。しかし時を同じくして、老人の自宅の床下から嬰児を含む死体七体が発見された。二つの事件の背後には、府警上層部が内に宿す闇が広がっていた―。体面重視の違法捜査、キャリアとノンキャリアの暗闘―知られざる警察の真実に、淀んだ街に狂い咲いた情愛が絡まりつく。現場を知り尽くした元本職の刑事だから書きえた、究極の警察小説!第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト受賞作。

著者等紹介

二上剛[フタカミゴウ]
1949年生まれ。高校卒業後、大阪府警の警察官となり、某警察署の暴力犯担当刑事を務める。退職後、『黒薔薇 刑事課強行犯係神木恭子』(受賞作『砂地に降る雨』を改題)で、第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクトからデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

45
第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト受賞作。大阪府警の刑事だった著者が退職後に書いたという作品。関西のものは土地勘がないので、入り込めないことが多いのですが、これは大丈夫でした。主人公の女性刑事が小気味よく、後半の展開が早いので飽きずに読めます。人物が複雑になってくるところがちょっとひっかかりましたが。実際にあったら困るけど、ありそうな取り調べの様子と、主人公の変貌ぶり。次作も期待したいです。2015/05/05

のなのな

21
面白かった!闇には闇を。次も楽しみです。2019/12/05

冴子

21
テレビドラマは見てなかったので、このややこしい話をどう脚色したのかなぁ、と思った。男社会の中で奮闘し、折原とも信頼度関係を築いていける様子がよかったが、正義感に溢れた自分が父の過去を掘り起こさねばならなかった過程は苦しかった。丸暴出身の作家さんならではの緊迫感が伝わってきて、とても面白かった。2019/10/10

スノーマン

19
貫地谷しほりちゃんが好きなのでドラマを先に観ていたが、原作はコテコテの関西弁!でも関西弁でドスきかすしほりちゃんも良いやん〜と妄想しながら読んでたら、あらあらドラマはかなり話の筋もマイルドになってたのか。原作の方、神木恭子の暴走ぶりが賛否分かれるところやけど、私は好みです笑 黒薔薇ドラマ、また第三弾してほしい。2019/10/13

さいちゃんの母

12
面白かった。警察は完全な男性社会と思っていたので、最後に笑う神木チャンに、拍手。前半で神木を支えていた折原主任、矢野係長が後半では全く絡まず、そういう展開になっていたとは言えちょっと残念。キャリアとノンキャリアって違う!!! 新怪物神木恭子シリーズを期待するも、この終わり方では無理!2015/04/19

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