クエーサーと13番目の柱

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062177696
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

謎のパパラッチチームの一員、元週刊誌記者のタカツキリクオ。ミッションとしてアイドルユニットの「Q」をターゲットにするが――。

元写真週刊誌の記者・タカツキリクオは、雇い主のカキオカサトシの指示のもと、人気アイドルをターゲットとしたパパラッチ行為を生業とするモニタリングチームの一員。ターゲットの呼称は「Q」。ある日、カキオカは追跡のターゲットをそれまでのアイドル・ユイから新興のアイドルグループ・ED(エクストラ・ディメンションズ)のミカに突如変更する。それに伴いチームも再編されることになるが、ミカを追跡するにつれ、新たに加わったメンバー、謎の新人のニナイケントという男が不穏な動きを見せ始める……。
雇い主の真意は? 「Q」の意味とは? そしてニナイの本当の目的とは? 『ピストルズ』から2年、手に汗握るノンストップエンタメ長篇。

内容説明

元写真週刊誌の記者・タカツキリクオは、謎の雇い主カキオカの依頼のもと「Q」と呼ばれるアイドルのパパラッチを行う、モニタリングチームの一員。最新機器を駆使し、綿密なチームプレイで最新のターゲット、EDのミカを追い詰めてゆく。ところが、新たにメンバーに加わったニナイケントという男が少しずつ不審な動きを見せてきたのと同時に、チームのメンバーたちが次々と何者かの襲撃を受け始める。敵の正体もわからないまま、一転して追われる側になったタカツキが取った行動とは―。

著者等紹介

阿部和重[アベカズシゲ]
1968年山形県生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー。その後、『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞をダブル受賞、『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、『ピストルズ』で第46回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

100
☆5.0 会話が多く、スラスラと読めて面白かった。 登場人物の名前がカタカナで最後まで誰が誰なのか判別できなかったがストーリーには大きく影響しなかった。 というほどストーリーが濃いのか薄いのかもよくわからない。 更に結末の意味もわからない。でも面白かったという感想になったのだ。2021/05/29

とら

64
ずっと気になってた作家さん。積読してある作品はあるけれど、偶然図書館で発見したこれから読む。確か王様のブランチ…?で阿部さんのインタビューと共に紹介されていたのがこの作品であった。最近のネット情勢―2ちゃんねるとかSNSとかそういったものを取り入れたかったと言ってた気がする。阿部さん自身もよくそういったものを見るそうで(笑)この作品、いったら何だけど文章に空白が多かったからなのか、スピード感があった。すぐ読めた。引き寄せの法則は興味深かったが、物語としては何だかよくわからなかった。積んである作品も読もう。2014/01/08

けい

54
阿部さんの作品は初読み。最初の方はボディガード集団の話かと思ったが、雇い主にアイドルの行動を監視報告するチームの話。よくわからない設定だが、特異で面白い。さらに追い打ちをかけるように「引き寄せの法則」が加わり話はますますわけがわからない展開へ。展開にスピード感があって読んでて楽しいんだけれどもう一つ良く分からない作品でした。結末?な感じ。2013/08/06

Y2K☮

33
他人を盗撮し、私生活に土足で踏み込むパパラッチが襲撃され、ネットに個人情報を晒される。一番悪いのは彼らの仕事に金を払う一般人だけど、やはり溜飲が下がる。人間が一人しかいない三人組アイドルの通称がED。意味深。人よりも二次元やロボットへの愛が上回るとどうなるか。そして好きな相手だから距離を消して一つになりたい、ではなく好きだからこそ遠くから天体観測したい、生身に幻滅したくないというカキオカの嗜好。引き寄せの法則の解釈やB級映画風のラストまで含め、総じて分からなくもない異形の価値観。健全な方には意味不明かも。2017/11/22

Zann

27
★★★☆☆お気に入りさんのレビューに惹かれて初阿部さん。プロのパパラッチチームとネット社会と引き寄せの法則の話。とてもスピード感がある作品。ニナイが出てくる頃は先が気になって仕方なくなるが、序盤の状況説明が読み解きづらく感じ、珍しくあらすじを読んでしまった(^-^;)なかなか思いつかない話の展開にワクワクして読み進めた。んー、内容的にこんな終わりもありなのかなぁ(;•̀ω•́)2016/11/19

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