出版社内容情報
「日本の中小企業を救う」という大義名分を掲げた新銀行は、なぜ迷走し、破綻に至ったのか。経済小説の第一人者がその罪と罰を描く!
今世紀初頭に叫ばれた構造改革・金融再生のかけ声。その波に乗り、“ミドルリスク・ミドルリターン”という理念を持つ新しい銀行として船出した新日産興銀行。貸し渋りや貸し剥がしに苦しむ中小企業の救世主として期待されながら、設立当初から低空飛行を続け、開業からわずか6年で破綻した。金融界の改革者と謳われた経営トップによる銀行の私物化。許されざる者どもの罪業を、迫真の筆致で描き切る。
【著者紹介】
1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いた作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている。主な作品に『小説・日本興業銀行』『濁流』『金融腐食列島』『混沌 新・金融腐食列島』『乱気流』『挑戦 巨大外資』『消失 金融腐食列島 完結編』『反乱する管理職』『虚像』等がある。
内容説明
今世紀初頭に叫ばれた構造改革・金融再生のかけ声。その波に乗り、“ミドルリスク・ミドルリターン”という理念を持つ新しい銀行として船出した新日産興銀行。貸し渋りや貸し剥がしに苦しむ中小企業の救世主として期待されながら、設立当初から低空飛行を続け、開業からわずか6年で破綻した。金融界の改革者と謳われた経営トップによる銀行の私物化。野心むき出しのポストへの固執。検察やメディアへのリークの応酬。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いた作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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