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緑金書房午睡譚

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062161756
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

月島にある古書店「縁金書房」へようこそ。
謎の美少女や人語を話す猫がいる「縁金書房」に住み込んだ比奈子。謎だらけの書店に隠された真相は? 「建築探偵」シリーズの著者が描いたロマン溢れるミステリー。

内容説明

高校に通わなくなって数ヵ月。16歳の木守比奈子は大学教授である父が研究休暇でイギリス行きを決めたため、古本屋「緑金書房」に居候をすることに。その店を営む青年は亡き母の親戚だというが、時代遅れの格好をし、どこで寝ているのかもわからない。秘密めいたお店で手伝いをする比奈子は、ひとりになると不思議な気配や視線を感じるように…。本を愛する人へ贈る古書ファンタジー。

著者等紹介

篠田真由美[シノダマユミ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。92年『琥珀の城の殺人』でデビュー。以後、ミステリ、伝奇小説、ファンタジー小説など幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

41
本好きならスルーし難いタイトルに思わず飛びつきました。『あちら』と『こちら』の感じが楽しい。黒猫がジャン・クロードなのに江戸っ子のべらんめい口調だったり、シェークスピアやマザーグース、ナルニアにアリスとファンタジーの王道がモチーフなのに、舞台が月島だったり…とこのミスマッチな感じが面白い。緑朗さんの謎が解けていく後編の感じがとても好き。ママの話や、ミドリさん、そして『あちら』側の話などなど…、まだまだ謎は残されて、続編あり?かな。期待しちゃいます。続→2010/05/13

のほほん@灯れ松明の火

32
つかみどころのない不思議な話でした。 全体的にゆるやかで。。。表紙のような色合いが読んでる間、浮かんでました。 「あちら」と「こちら」 せっかく、太字になっていたのに 私には いま一つピンとこなかったのですが、続きもなんとなーくありそうな感じなので、今はまだ 薄らぼんやりでもいいかなぁって思ってます。  2010/09/02

れいぽ

31
黄金色の西日、ステンドグラスを通るエメラルドグリーンの光、古書店の古びたツールの上でうたた寝する黒猫、こちらなのかあちらなのかわからない世界に妖精が軽やかに舞い、とろーんとまどろむ午後のひと時。。。タイトルから喚起されるイメージは、設定どおりなのだけど。。。夢中で物語に入っていけなかったのは何故?(汗 食材も申し分なくシェフの腕も確か。でも出てきた料理は、見た目は美しいが味に奥行きがなく。。。という感じ。もったいないなあ。ただ、屋根裏部屋の描写などはさすが篠田さんで、住みたくなっちゃいましたよーw2010/07/15

kaizen@名古屋de朝活読書会

28
古本屋さんの話。 古本、古書、古籍の違いを初めて知りました。 ほとんど古本しか読んでなかったからだと分かりました。 ナルニア国物語の日本版かつ現代版かつ子供一人かつ主にこちらの世界の話ということのようです。 本屋に猫はよく似合う。2013/04/07

藤月はな(灯れ松明の火)

24
「魔女が死んだ家」で押絵をなさっていた波津さんがカバーを担当していてすごく、雰囲気に合っていました。所々に小説の名も挙がっており、読みたい本も発見できました^^ファンタジーなのにクロードが江戸っ子口調だったところに新鮮さを感じます。また、比奈子ちゃんの不登校になった理由やおばさんに対する気持ち、本への愛情が同年代で似たような性格のためか共感してしまいました。まだ、「あちら」の謎は解けていないので続編があったら是非、読みたいです!2010/05/27

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