失われた近代建築〈1〉都市施設編

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失われた近代建築〈1〉都市施設編

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  • サイズ B4判/ページ数 155p/高さ 25X27cm
  • 商品コード 9784062159531
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0621

出版社内容情報

もう写真でしか見られない! 圧倒的文化遺産。ズラリ並べられた「芸術」とも呼ぶべき建築写真を前に藤森さんの第一声は「こんな見事なものを、よくぞ壊す気になれたもんだ」本書は失われた日本の精神の記録です。

内容説明

消されてしまった日本。もう、写真の中でしか見ることができない、明治・大正・戦前の荘厳なる文化遺産。とくに歴史的価値の高い52施設と巻末リストの48施設、計100施設の建築写真を収録。

目次

オフィスビル(三菱第一号館―「一国一城の主」の欲求を満たす、長屋形式のオフィスビル;日本郵船ビル―格式高い「皇居のゲート」に立つにふさわしい気品;丸の内ビルヂング「丸ビル」―全国にその名を知られた、丸の内名物「角が丸いビル」 ほか)
金融(日本銀行福島支店―日本近代建築の歴史主義時代を率いた「辰野式ルネッサンス」;日本銀行熊本支店―辰野金吾門下の「誰か」が残した歴史主義の個性;三菱銀行本店―日本人で唯一の英国王立建築学協会会員が作った風格 ほか)
官公庁(宮城県庁舎―佐藤功一が残した二つの県庁舎と、佐藤が育てた二人の建築家;奈良県庁舎―ゴシックの自由さにあこがれ意欲を燃やした、和洋折衷という新しい試み;徳島県庁舎―昭和初期に方向性を見失った歴史主義の悩みが表れたアール・デコ化 ほか)

著者等紹介

増田彰久[マスダアキヒサ]
1939年、東京都に生まれる。写真家。日本大学芸術学部写真学科を卒業。大成建設を定年で退職後、増田彰久写真事務所を主宰。日本写真家協会会員。永年にわたり、明治・大正・昭和初期に建てられた日本の西洋館を撮り続ける。日本写真協会賞年度賞、伊奈信男賞、日本建築学会文化賞などを受賞

藤森照信[フジモリテルノブ]
1946年、長野県に生まれる。工学博士。建築家。建築史家。東北大学工学部建築学科を卒業。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。東京大学生産技術研究所教授。「路上観察学会」を発足させ、全国各地で近代建築の研究に当たるかたわら、自身でも「タンポポ・ハウス」「二ラハウス」「天竜市立秋野不矩美術館」「高過庵」「ねむの木こども美術館どんぐり」などを設計し、話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごま

10
すごく楽しい気持ちに遅れて寂しさもついてくる。不思議な感情に何度も戸惑った。美しさに見とれ行ってみたいと思っても現存しないなんて。あとがきの「自然の力で壊されるよりも経済の方がいかに破壊力が強いか」「建築は現存していないとダメである。取り壊されると記憶からも消え去る」との言葉に、悲しいけれど肯くしかないなぁ。それでも撮っていてくださったからこうして見れる。増田さんに感謝したい。2015/05/28

yoshi h

0
-2013/05/25

Tadashi_N

0
日本って、本当に建物を大事にしないなぁ。ゼネコンの事情???2011/10/01

onepei

0
重・量・館2010/02/14

Maiラピ

0
増田氏の写真に藤森氏のユニークで的を得た解説、秀逸です。。。。え?!今はもうない建築物なの?もったいない、一目見たかった・・・・って残念な気持ちになりました。藤森先生ファンのわたしとしては嬉しい一冊です。こんないい写真撮りたい、増田氏の写真初めて見ましたが、他の写真集も見たくなりました。2010/01/23

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