友よ

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  • サイズ B6判/ページ数 453p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062157254
  • NDC分類 902.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ぎりぎりの生き方に疲れたら――。だから詩がある。文学がある。
若き日に三島由紀夫や小林秀雄の知遇を得た著者が、共に語り合い、魂の友、心の糧とするに至った45篇の詩歌を自らの思い出と共に綴る。

心を置き去りにし、拠りどころを喪ってしまった日本人に贈る。
「戦友別盃の歌」――大木惇夫
「貝の殻」――窪田空穂
「歌」――中野重治
「葎」――釈迢空
「見るまえに跳べ」――W・H・オーデン
「あゝ涙あふるる人よ」――ライナー・マリア・リルケ
「鶴」――白楽天
「巌頭之感」――藤村操
(主な所収詩歌)

執行 草舟[シギョウ ソウシュウ]
著・文・その他

内容説明

若き日に三島由紀夫や小林秀雄の知遇を得た著者が、共に語り合い、魂の友、心の糧とするに至った45篇の詩歌を自らの思い出と共に綴る。

目次

戦友別盃の歌―南支那海の船上にて(大木惇夫)
歌(中野重治)
貝の殻(窪田空穂)
敦盛(抜粋)(幸若太夫)
告別(萩原朔太郎)
見るまえに跳べ(W.H.オーデン)
鶴(白楽天)
偶感(王陽明)
矢と歌(H.W.ロングフェロー)
花伝(世阿弥)〔ほか〕

著者等紹介

執行草舟[シギョウソウシュウ]
昭和25年東京生まれ。本名祐輔。立教大学法学部卒。実業家、著述家、歌人。消費社会の人間の生き方に疑義を呈し、生命の燃焼を軸とする新しい「生き方論」を提唱する。「真の生とは何か」を追究し続ける生命論研究者。佐賀鍋島藩士の家系に当たる。祖父・執行弘道はオクスフォード大学に留学後、世界各地で日本美術の普及に貢献した。建築家フランク・ロイド・ライトの親友としても知られ、後年は枢密顧問官として天皇の美術顧問を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kazehikanai

20
白楽天、ニーチェ、ヘッセ、高村光太郎、乃木希典、藤村操…彼らの詩を語りながら、著者の激烈な魂と劇的な人生が垣間見れる。この人の思考は明治人なのか武士なのか。とにかく熱すぎる。奇書と言える。もっとも現代人には熱すぎてついていけないかもしれない。いかんいかん。熱い涙、たぎる血潮、心の友の言葉を胸に激烈なる魂を燃やさねば。う~ん。よくわからんが、すごいなぁ~。2015/11/06

会津の斎藤

15
世界古今の詩を執行氏が解説。 詩はこれまであまり読んでなく、進むかどうか不安だったが、素晴らしい解説のお陰で虜になった。 ただ、まだ詩だけの朗読では味わうに至らない。 読み込んで読み込んで、その域に達したい。2021/06/02

kubottar

15
詩集を読んだことはないけれど、この本を読むと読みたくなってくる。2018/10/10

koji

7
凄い本です。50過ぎてこれほど面白い本に出会うとは思ってもいませんでした。本書のヘルマンヘッセ「白き雲」の項に、悪漢政こと奥津政五郎との想い出が語られていますが、その「政」の感嘆詞「面白えー!」が、この本の全てを著しています(それにしても政は痛快な人物でこのエピソードには感嘆しました)。ここに取り上げられた45の詩編の解説は、「孤独、涙、生命、死、痛み、縁、震撼」等激烈な言葉で彩られています。大震災の後で、何を読んでも上っ面にしか見えなかったのですが、久々に自分の脳髄にガツンと刺激を与えてくれました。2011/05/01

沙羅双樹

6
詩人は武器を持たない兵士である。詩人はどんなにつまらない事でも、些細に見えることでも華麗に表現しなければならない。私はこの書に収められていた全ての詩に宇宙を感じた。そして何よりも凄まじい執行氏の表現力に圧倒された。 読了後に私は元の世界に戻ったのだが、なんとも言えない達成感を味わった。世の中には簡単に答えが見つかるハウツー本などが出回っている。それに比べてこの書物はまるで地球以外の星々に知的生命を探すような壮大さがある。「友に告ぐ、只々、想う言葉は、有難う」2020/05/21

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