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冬の喝采

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  • サイズ B6判/ページ数 625p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062150415
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

北海道で走り始めた一人の少年は、一般学生として早大に入学し、2年生になる直前、準部員として競走部に入った。それは30年の時を超えた宿命のなせる業だった。早稲田大学競走部員として2年連続箱根駅伝出場!自伝的長編小説。

著者等紹介

黒木亮[クロキリョウ]
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒業、カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。大学時代、箱根駅伝に2回出場、20kmで道路北海道新記録樹立。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンス、貿易金融など数多くの案件を手がける。2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

111
黒木氏の陸上選手生活を基調とした私小説。その小説としてのピークが早稲田大競争部に在籍し2度走った箱根駅伝である。計625頁にも及ぶ作品だが、今年の箱根駅伝観戦と併せて熱く読んだ。非常に時代を感じさせる陸上環境であるが、箱根での熱意描写は今も何も変わらないものと解したい。あの瀬古への嫉妬的な想い、熱血老監督への想い等。そこから導かれる箱根駅伝の厳かなる描写。各監督を乗せた三菱ジープが走り回る彼方の箱根駅伝をも思い起こされ、2度目の箱根シーンからエピローグ迄感涙交え読了した。2023/01/06

きむこ

88
『箱根駅伝』と聞いて手に取った本。中学生から陸上に目覚め、箱根駅伝を走るまでの10年近くを、コツコツと書きためた日誌をもとに書いたのであろう自伝的小説。北海道の田舎町で育った彼の陸上人生は常に怪我との闘い。早稲田大学競走部に入部してからも常に怪我に怯え、騙し騙し走り続ける日々の苦悩が淡々とつづられている。瀬古と同じ時期に早稲田に在籍し、キョーレツなキャラの中村監督の元で箱根を走り陸上生活を全うする。できたら箱根駅伝をもう少し詳しく熱く描いて欲しかったなぁ。★32020/12/26

ゆみねこ

74
黒木さん、初読み。ご本人の長距離ランナーとしての自伝小説。天才瀬古俊彦と同じ時を早稲田大学競走部で過ごし、中村清監督の指導のもとでストイックな選手生活を送る。中村監督の強烈な個性が印象に残る1冊です。2015/10/22

B-Beat

53
◎面白かった。あらためてこの読メに感謝感激という感じ。読メがなければ多くの作家、無数と言っていい書物の中からこの作家、この作品に今日この時出会うことがあっただろうかと読後の余韻というか感慨というか。自身とほぼ同世代の作者。スポーツの経験・経歴の在り様も不遜ながら重なるところが多くあったように思う。「身勝手な指導者に翻弄される」「競い合う相手がいないと自分は早く走れない」「もし人生でひとつだけやり直せるとしたら」気がつけば感涙の崖っぷち。思わずマーカーでなぞりたくなる箇所が随所に。この作家さん要チェック。2014/01/11

背古巣

49
年の初めの箱根駅伝に向けて、昨年末から読み始めてやっと読み終えました。今の読了では意味ないですね。これ、スポーツ小説というか記録小説(勝手に命名)ですね。練習内容や大会の成績の記録がやたら多く、そういうのに興味のある方には答えられないのでしょうけど、私は読み飛ばさせていただきましたm(__)m。早稲田の競争部に入ってからは、監督が酷いと思って読んでいましたが、最後の監督の話で、監督も必死だったんだなと思いました。2022/01/28

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