出版社内容情報
判型：四六判
頁数：256p
造本・体裁：上製・厚表紙・カバー
青春は汗も涙も血も熱い、疾風怒濤の時代！
家庭の都合で希望を断たれた少年、かっちゃん。茫然自失、自暴自棄。勉強放棄、不良と決闘。周囲の冷たい目を前に、どうにでもなれと思ったとき、奇跡が起きた！
内容説明
昭和４０年代、北海道・倶知安。希望を断たれた少年が引っ越したのは、不良がはびこる町だった。暴力の嵐に襲われ自暴自棄な中学、高校生活を送るかっちゃんに、未来は開けるのか？悩んで苦しみ周囲にぶつかりのたうち回る、荒ぶる魂の疾風怒涛の物語、完成。
著者等紹介
西川つかさ［ニシカワツカサ］
１９５８年、北海道生まれ。大学中退後、アメリカやアジア各国を放浪。帰国後、ニッポン放送「夜のドラマハウス」脚本公募で入選し、放送作家としてデビュー。以後、ラジオ、テレビの脚本構成、児童小説、漫画原作など、ジャンルを問わず活躍している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おくちゃん🌸柳緑花紅
88
まさかの父親の転勤で友人との約束を果たせなくなる。行きたい高校にも行けず地元の公立高校へ。喧嘩を売られたら買う。勉強の意欲も無くなる。将来の夢も見つからない。そんな青春時代。北桧山を去るときに見送りに来た大勢の友人たち。貧乏で記念品を買うお金が出せなかった二人の友人は違う場所で列車が見えなくなるまで走って見送ってくれた。絶対に忘れない。そんな彼らが。。そしてお兄！長男という親からの呪縛。でもやっぱりしっかりと長男だった。かっちゃん、素晴らしいお兄を持ったね。最後は涙で文字が霞んだ。今年一番泣けた一冊。2016/09/09
takaC
51
お兄のおかげでそこから持ち返して大学行ったんだ。どこの大学かなと思ってプロフィール見たら・・・2017/06/15
NOBU
15
小学生時代、奇跡を起こした『ひまわりのかっちゃん』その後の中高生時代。どんな奇跡が起ころうと、めでたしめでたし…で人生が続いて行くわけじゃあないよね。『お兄ッ…』2017/02/19
ひさしぶり
5
H19読了のひまわりのかっちゃんに続編があるのに気づいて読む。小学校の特殊学級からの森田先生に出会って答辞読むまでが強烈に感動した ので期待しまくりでしたが表紙から中味が推察出来るように完璧にドロップアウト！やりたいことが見つからない事で彼はグレたが紐が切れてしまった人もいてツライ。最後は兄貴の思いが通じることになるようで安心した。2019/03/18
くみ
4
西川司さんによる自伝小説第2段。前作「向日葵のかっちゃん」では、ひらがなも足し算もわからないかっちゃんが、熱血先生と友達でありライバルである東くんとの出会いにより、卒業式で答辞を読むまでになる感動的な成長期を描いていたが、「青春」では一転。父の転勤により、東くんと同じ高校に進学するという希望を断たれたかっちゃん。自暴自棄、勉強放棄、不良と喧嘩三昧。青春は熱い。汗も涙も血もごちゃ混ぜだ。子供時代に出会う人ってその後の人生を決めると思う。かっちゃんは立ち直れるのか。かっちゃん頑張れ！「青春」も文庫版出版希望。2016/01/26
