百怪図譜―京極夏彦画文集

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  • サイズ B5判/ページ数 87p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784062139663
  • NDC分類 734
  • Cコード C0071

内容説明

本書に収録されている三十五点の図版は、いずれも西暦二〇〇〇年に銀座のアートミュージアム及び画廊シノダ・アートサロンにて行われた「百怪図譜」なる展示会に出品したリトグラフの複製です。モチーフはすべて「妖怪」です。

目次

わいら
鬼一口
野寺坊
青坊主
塗仏
おとろし
狂骨
魍魎
方相氏
絡新婦
鉄鼠
精螻蛄
ぬっぺっぽう
うわん
ひょうすべ
〓兮女(けらけらおんな)
毛倡妓
陰摩羅鬼
河童
豆腐小僧
ゑびす
福助
隠神刑部狸

鳴釜
瓶長
山颪
泥田坊
岸崖小僧
手の目
火車
猫また
川赤子
文車妖妃
姑護鳥

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
北海道小樽市出身。桑沢デザイン研究所を経て広告代理店等に勤務の後、制作プロダクションを設立。アートディレクターとして、現在でもデザイン、装丁を手掛ける。現在、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員、関東水木会会員。1994年『姑獲鳥の夏』で衝撃的なデビューを飾る。96年『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞長編部門、97年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、03年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞を受賞。04年『後巷説百物語』で第130回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

100
妖怪の図版集。様々な妖怪のリトグラフにただうっとりしてしまいます。京極さんが絵もお描きになることは知っていましたが、こうして集まると何とも言えず見とれますね。おどろおどろしい中にも何処となく感じる可愛らしさとユーモア。妖怪好きですし、京極ファンでもあるのでこの本は大満足です。完全に趣味本。時折眺めてはにやける自分の怪しさよ。2017/04/08

ひらちゃん

55
毎晩眺めてるってどうよ。確かに不気味な妖怪たちだがどこか可愛いくもある。そして毎晩眺めてると愛着が湧いてくるんだなぁ。スタンダードにお化けっぽいのは毛倡妓。猫またがおしゃれ。豆腐小僧にいたっては怖いんだろうか?疑問です。図書館で借りたので返却まで眺めます。京極さん、絵上手いなぁ。もっと見たいなぁ。2017/01/22

キジネコ

40
京極夏彦さんの画文集です。妖怪です。妖怪は人の心に映る自分自身の影の様なものではなかろーか、と図譜を眺めながら思うんです。背逆し拮抗し泡沫の如き不実を自身で呪う時、見えるはずのない妖怪に絡めとられる。この作家さんは、器用な方なのですね。緻密な絵に著した妖に美しさを感じてしまう。人の器用さは利点であると同時に己を縛る枷にもなる…て奇妙な感想を持ちました。これも、光に背を向けた己の影に潜む妖怪の声かもしれません。福の神ゑびすさんの解釈になるほどと頷く。幸も不幸も己しだいという事なのでしょう。2021/03/15

麻衣

25
わたしの恋する妖怪たち。はぁと。2017/05/06

G-dark

22
わたしが特に哀れだと感じたのは、「狂骨(きょうこつ)」。「対象を持たない激しい恨み。誰を怨んでいるのか、何故に憾んでいるのか、もう判らない。血肉が落ちて骨だけになった今、そんなことはもうどうでも好くなっている筈なのに。それだけ甚だしい怨嗟が、いつかあったということなのだろう」 こうなってしまうと、本来なら恨みを晴らすべき相手と出会っても、気づかずに通り過ぎてしまうのかもしれませんね…。もはや、自分が誰だったのかも思い出せないのかも…。そんな風に成り果てても、恨みだけは残っているなんて…。2020/04/17

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