出版社内容情報
急逝した久世光彦がこよなく愛した文学の形。
江戸川乱歩、岡本綺堂、太宰治、川端康成、寺田文、向田邦子・・・・・・急逝が惜しまれる久世光彦の類い希な愛書家としての軌跡。貴重な初版本のカラー写真も満載。
内容説明
かくも深遠なる本の世界。江戸川乱歩、岡本綺堂、太宰治、川端康成、幸田文、向田邦子…急逝が惜しまれる、稀代の読書家・久世光彦がこよなく愛した文学のかたち。
目次
太宰治『お伽草紙』
江戸川乱歩『人間椅子』
柴田錬三郎『うろつき夜太』
宇野千代『おはん』
岡本綺堂『半七捕物帳』
川口松太郎『人情馬鹿物語』
三島由紀夫『潮騒』
舟橋聖一『雪夫人絵図』
幸田文『おとうと』
芥川龍之介『奉教人の死』〔ほか〕
著者等紹介
久世光彦[クゼテルヒコ]
1935年東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科卒業後、ラジオ東京(現TBS)に入社。演出家として「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など数多くのTVドラマを製作。1992年「女正月」他で芸術選奨文部大臣賞を受賞。2003年「センセイの鞄」が文化庁芸術祭優秀賞作品となる。作家としては、1993年『蝶とヒットラー』でドゥマゴ文学賞、1994年『一九三四年冬―乱歩』で山本周五郎賞、1997年『聖なる春』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『蕭々館日録』で泉鏡花賞をそれぞれ受賞。2006年3月2日、自宅にて急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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