内容説明
女性警察官と中学校で5人を殺したマグナム弾は同型のものだった。潜入捜査官として銃の密輸ルートを追う佐倉。徒手空拳。まったくの孤独。頼れるのは、うだつの上がらない極道・跡見のみ―。組織人でありながらぎりぎりのところで踏みとどまろうとする男の矜持を、哀切を込めて描く江戸川乱歩賞作家・入魂の警察小説。
著者等紹介
鳴海章[ナルミショウ]
1958年北海道帯広市生まれ。会社員を経て、91年に『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞。航空冒険小説で人気を博し、その後は、人間の心の暗部を独自の視点で見つめた小説を発表し続け、注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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