出版社内容情報
立松 和平[タテマツ ワヘイ]
著・文・その他
内容説明
芭蕉生誕360年。その魂、その言葉をいま一度、声に出して読みたい。
目次
深川―真理の旅人
千住―旅の人生
草加―天命
室の八島―一滴の思い
仏五左衛門―善に誇る
日光―心魂たもちがたい
那須野―救いの童子
黒羽―人の成熟
雲巌寺―木啄の気持ち
殺生石・遊行柳―馬の移動〔ほか〕
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
作家。1947年12月15日、栃木県宇都宮市で出生。早稲田大学政経学部卒業。在学中に文学作品「自転車」で第1回早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、土木作業員、運転手、魚市場の荷役などの職業を経験したあと、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務。1979年から文筆活動に専念。80年、小説「遠雷」で第2回野間文芸新人賞。86年、アジア・アフリカ作家会議の「85年度若い作家のためのロータス賞」。93年、「卵洗い」で第8回坪田譲治文学賞。97年、小説「毒―風聞・田中正造」で第51回毎日出版文化賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ZEPPELIN
5
上に原文、下に現代語訳という形式で、確かに読みやすい。正体不明の何かに旅へと突き動かされ、その旅路でも心躍ったり憂鬱になってみたりと、芭蕉の心の忙しさも読み取れる。しかし、現代語訳というものはあくまでもこの作品の著者による現代風の理解であって、当時の芭蕉の心情に少しでも近付くには、やっぱり自力で原文を読んだ方がいい。俳句なんて説明過多で味気がないし、先人の言葉の使い方の上手さには改めて感服する。ただ、今さら古文の記憶もなければ勉強をする気もないのが悩みどころ2014/07/13
きなこ
1
あの有名な句は足で稼いでのもの。”塚も動け”はここでしたか、旅は良い。2019/09/22
kinaba
0
松島の節の圧倒的テンション、こちらまで楽しくなる。面白かった2017/07/13
コーンポタージュ
0
松尾芭蕉は真面目な人だったのだな、という印象を持った。2013/09/18
馬野遥加
0
すらすら読めました。2009/06/11