感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
1
近代中国史の中に眠る人物、戦中戦後に知り得た中国人にスポットを当てた短篇集。昭和文士の趣。2021/05/31
りゅういち
1
狂生員は素晴らしいフーダニット。評判通りの作品。2015/02/07
星落秋風五丈原
1
表紙ののんびりした男のモデルは「梅福伝」「六如居士譚」の 主人公のどちらかだろう。 陳氏の未収録作を集めた本書のうち、最も興味を惹かれたのは そんな表紙の人物とは正反対の人生を送った男である。 「獅子は死なず」の主人公で、ガンジーの左腕、チャンドラ・ボース。 終戦の翌日に、不慮の事故でこの世を去ったボースの生涯は、正に 「駆け抜ける」といった表現がぴったり。読者同様主人公とは距離を置き、淡々と書いているのだが、それでもやはりこの男には惚れたのでは?と思わせる描写がちらり。2006/01/04