内容説明
パリで美術品修復家をしている加納由梨子の母が東京で死に、貸金庫にドイツ語で書かれたリストが遺された。「ヴィンセント」の文字はゴッホと関係があるのか。パリに戻った由梨子のもとへ、オルセー美術館のゴッホ研究者がたずねてきた。貸金庫に遺された謎のリスト。ゴッホ研究者たちが追う喪われた名作とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあか
46
ゴッホの死の真相に迫っていくのだが、そうきたか!!とても面白い。ゴッホって研究者がたくさんいるのに、まだまだ謎が多い画家なんだなー。そして、モサドという組織をネット検索して、初めて知った!!スイスの事件と日本の事件、どう繋がっていくのだろうか。2022/03/22
Cinejazz
12
ナチス・ドイツが掠奪したゴッホの絵画50余点の捜索を巡り、ゴッホ自殺説を覆す殺人事件が絡まった波乱万丈のアート謀略小説です。ゴッホが自分の腹をピストルで撃ったとされる1890年7月27日から死亡するまでの2日間の謎 (オーヴェ-ルの自殺現場が不明、使用したピストルが行方不明、即死を免れ徒歩で宿に戻り、ガッシュ医師の診察を受けたゴッホは、弟テオへの連絡を頑なに拒否したことなど) を追う緊迫感のあふれるスト-リ-展開に圧倒されます。ゴッホと×××のピストルの奪い合いによる暴発事故かも?急ぎ下巻へGo!2021/03/15
ララ♂
8
読了2024/01/02
よう
4
超有名画家の死にまつわる定説を覆す推論には本当に感心するったらない!すごい説得力。2010/07/19
ぴち
3
とりあえず興奮。こうゆう歴史に疑いがある?的な物語は永久にわからないだけあって創造力が掻き立てられてすごい興奮する!それがウソか真実かはおいといてもドキドキしながら読むのがとまらない。とめられない。下巻はやく読みたい!2015/04/01