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涙堂―琴女癸酉日記

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062111942
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

この町と人々を慈しみ、元同心の妻・琴が綴る笑いと涙と優しさに溢れた日々。江戸市井小説の名手が描く連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さなごん

24
笑い般若がこわかった。なくなった夫の殺された理由がわかってよかったが、伊十かわいそう。若と旦那は別れちゃえばいいのに。2015/12/25

みさどん

15
初めての宇佐美さん。琴さんの母としての感情や女目線の気持ちがなかなかにツボを得ていた。回りの登場人物もいい人にとどまらず、嫌みも言うし悩みや小言もあるので、単純な人情ものではなくて好感を持った。流言や流行りものに人が踊らされていて、現代と似ている現象には笑ってしまった。2020/03/31

ユカリ

10
同心の夫を突然失った琴は絵師の次男、賀太郎の住む通油町に移る。北海道に居ながら資料を読み込み物語の中に江戸をありありと出現させた宇江佐さん。都市伝説的噂話や大食い比べやもじり言葉など、江戸に流行る風物は現代にも通じるものがある。驚きは株の売り買いまで!そして琴さんの忘備録的な日記もユーモアがあり味わいがある。妻、母として五人産んで育て上げ、家族の心配をしたり人の世話を焼いたり、時には青春を取り戻したように華やいで。生き生きと暮らす琴さんに思わず宇江佐さんを重ねる。もっと書いて欲しかった!2019/10/14

デジ姫

9
読んだ記憶があるのに読書メーターに記録が残ってない。再読になったけど最後まで飽きなかった。2020/11/27

まいど

6
作者がいつも通りの如才なさで書き上げた一冊。 江戸日本橋に近辺に今は無き「通油町」なる町がありまして、八丁堀の臨時見廻り同心の未亡人である主人公・琴がこちらに住み始めることで物語は始まります。 琴の亡夫である靱負は奉行所の公金横領を調べている途中に何者かに斬り殺される。琴をはじめ残された家族は秘密裏に真相を探る。 夫・靱負の死の真相も気になりますが武家屋敷の町並みから町家に移り住んだ琴の目の映り方がポイントです。 江戸時代はいつ見ても楽しいですよ。2012/07/15

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