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天を衝く〈下〉―秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実

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  • サイズ B6判/ページ数 567p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062108829
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

九戸党は強引な奥州仕置を進める豊臣勢に対して武者の意地を貫く。蒲生氏郷を総大将とする十万の大軍が二戸城を包囲するが、政実は奇襲策で勝利をおさめる。北の地に生まれた不運をはねのけ、権力に抗い続けた男の生涯を描く真・戦国史完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

66
豊臣秀吉の権力は東北にも力を及ぼしつつあった。反りの合わない主人の南部家は秀吉の傘下に入り、疎まれている主人公政実の九戸一派を骨抜きにしようと画策する。南部家への長年の確執と秀吉を嫌う政実は五千の兵を挙げるのだが…… 戦術や戦略の説明が旨く、切れ者の政実に唸り、なかなかに面白いのだが、残っている資料と、どこまで著者が脚色しているのかと疑問に感じたのは正直なところ。実力がありながら、不運の名将の高貴な敗北といえるが、過剰な持ち上げ感を持ってしまった。まあ、エンタメとして優れているとは思うのだが。お勧め。2018/10/28

背古巣

32
面白かった❗秀吉軍との大喧嘩になると、名前を知っている武将があちこちに出て来て、自分的にはぐっと盛り上がってきます。実親たちの最後の大暴れは読んでいて痛快でした。阿弖流為たちと同様の結末となりましたが、覚悟の上での読書だったので、涙はなしでした。この著者はこういう話が得意なのでしょうね。2018/12/05

しおつう

22
この著者の歴史作品は、司馬遼太郎や吉村昭などに比べるとフィクション性が強いと思われる。その分、面白く仕上がっている。特に戦の戦略、戦術の表現が巧く、見てきたかの様な描写が展開する。主人公の武士としての発言も清廉であり、理に叶っている。歴史作品としては司馬遼太郎には流石に及ばないが、もう少し読者が増えても良い作家だと思う。2018/02/27

星落秋風五丈原

17
吉川英治文学賞受賞作家が独自の史観で描く奥州人の誇りと気迫。2001/11/06

★miya★

5
若くて野心がギラギラした政実を主導権争い、腹の読み合いを中心に描き手に汗握る上巻に対して、下巻では年を重ね夢を諦めざるを得ない政実をそれでもここだけは曲げられないという意地を中心に描いていました。 後半の九戸政実の乱では、蒲生、浅野、井伊といった有名武将を政実が手玉にとる様が上巻同様に痛快で、一方で絶対に助からないことを覚悟した上での最後の輝きに思わず涙がこぼれてしまいました。同じ話なのに上下でこうも違うのに驚きました。狙ったのか不可抗力なのかは知らないですが良い分け方だと思いました。2013/11/29

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