明け方の猫

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062107990
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夢の中で猫になった人間が“世界”と出会う「明け方の猫」、幻のデビュー作「揺籃」を収録する傑作小説集。

著者等紹介

保坂和志[ホサカカズシ]
1956年生まれ。90年『プレーンソング』(中公文庫)でデビュー。『草の上の朝食』(同)で野間文芸新人賞、『この人の閾』(新潮文庫)で芥川賞、『季節の記憶』(中公文庫)で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

25
猫の観察力には脱帽ですが、メリハリがなくて、途中でパスしたくなりました。 それでも表題作は最後まで読みました。 次の揺籃は途中でパスしました。 私には合わなかったようです。2014/10/21

himawa

10
ジャケ借りです、保坂作品初読み。猫の所作をとても的確に描いてるのが良かったです。保坂氏の相当猫の魅力にやられた感ありだし。夢うつつも共感できる部分もあり...。2作目は、「移動して」っていうのはなるほどって思えたけど、あんなお姉さん、ほとんどいないんじゃないかな〜、と、違和感でした。2015/05/27

三日月

6
人間だった主人公が猫になって町の中を探索し、猫の目線で気づきを得ていく物語(表題作)と、鎌倉から新宿へ向かう間に起きた出来事とその間に脳内に想起された事柄を綴った「揺籃」の2篇。◇ ファンタジーというには少々どぎつくウィットが効きすぎている。作中で主人公は夢の中の出来事と思っているが、最後まで人間に戻るわけではなくカフカの「変身」のようなラストも頭を過ぎった。「揺籃」は不安から逃れるために書いたという、現実(ではないかもしれない)と夢想の狭間にある主人公の狂気が描かれ、なかなか面白く読めた。2021/05/19

borug

2
簡単に言うと夢の話と夢っぽい話の夢セット。2016/02/18

雁ヶ音

2
風邪をひいたり忙しかったりでなかなか読めず、ようやく『明け方の猫』だけ読めました。夢の中の話で、しかも保坂さんの文章は読点が少ないので読むのに苦労したこともあります。結局夢から覚めることはありませんでしたが、夢から覚めた後ミイに会えたのか気になります。『揺藍』はまた今度・・・・・・2015/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/529574
  • ご注意事項