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青春の終焉

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062107808
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

内容説明

伝染病のように広がった青春という現象から三島、漱石、小林秀雄、ドストエフスキー、大宰らから滝沢馬琴へ遡り、村上龍、春樹まで世界の小説の“真相”を突き止めた。

目次

青春の終焉
恋愛の台本
ドストエフスキーの波紋
歴史とカーニヴァル
道化の逆説
笑う近代
女々しさの勁さ
十九世紀日本文学
馬琴の影
故郷転生
教養の幻想
文化の皮肉
大学の死
急進と根源
失うものは何もなかった…

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/09/30

bouhito

2
60年代~70年代の青春を語る時って言うのは、そのまっただ中にいた人か否かで変わると思うのだけれども、筆者は46年生まれということで中にいた人なのか。青春とは根源的かつ急進的に生きることで、その終焉とは失うものが何もなかった時代の終焉なのだと筆者は言う。そう言う意味で、今の世の中で最も先鋭化された青春というのが夏の高校野球というのは、たしかに彼らに失うものが何もないからなのかもしれない。2015/09/13

しんかい32

2
力作なのは間違いない。ちょうど関心のある話題についての本だったので、いろいろと役に立ってくれそう。ただ、思想史を整理する本なのにこの本自体が未整理だったり飛躍が多かったりする面もあって、使い勝手という面から見ると微妙。ネタをぶち込みすぎでは、というところもあって、僕の勝手な都合をいえばこの内容を三冊か四冊くらいに分けてもっと丁寧にまとめてくれたらよかったのに、という気もする。まあ、そういうのはあとに続くものの仕事なのだろうが。2012/06/26

Ucchy

1
1960年代に学生運動が燃え上がりその後雲散霧消してしまったのはなぜなのか。文学に見える人々の意識から探る。要約:近代に「青年」という特権的な集団が意識される。青年にとって「急進的であること」が規範となる。しかし、社会が豊かになり、明確な敵が不在となると「失うものは何もない」という意識を持ち得なくなってしまい「青春」とそれに伴う急進的な生き方も消滅。太宰、馬琴、ニーチェなど本題と関係がないようにも思える様々な人物に話が広がっていき、結論を急ぐ私は苛立たされたが、様々な文学や評論に興味を持つ機縁になった。2020/09/24

1
えらい2017/03/27

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