幽界森娘異聞

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062107273
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

猫たちを拾った森で、“彼女”に会った。―文豪の娘にして耽美の祖?!森茉莉と最前衛作家の運命的遭遇。

著者等紹介

笙野頼子[ショウノヨリコ]
1956年、三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年、「極楽」で群像新人文学賞、91年、「なにもしていない」で野間文芸新人賞、94年、「二百回忌」で三島賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rinakko

6
偏愛本。「森茉莉が好き」と言ったとして、でも私の好きな森茉莉と他の人たち(例えば所謂ファン、とか)の好きな森茉莉は同じではないかも知れない。…という感覚はわかる。で、笙野さんにとっての “好きすぎる程だった純文学境界例異色作家”の森茉莉は、ここでは“森娘”として語られる。無批判な心酔からは程遠い直ぐな眼差しが、森娘に注がれている。終盤の、森娘の好きだったハンバーグを食べようと出かけたのにその店(スコット)にはたどり着けず、疲労困憊してどしゃ降りの中、偶然にこれまた縁の蕎麦屋に行きつく件も何だかぐっとくる。2019/09/25

ホレイシア

4
断じて森茉莉のファンではない、のだが、これは楽しく読める。なぜだ。2008/01/01

rinakko

3
再々読。2016/10/14

愛玉子

3
この世とあの世の境にある森に住む娘の物語かと思いきや、某文豪の娘の評伝というかエッセイというか。とはいえそこは笙野頼子氏なので、そんな単純なものではないのだが。森娘については私も「経歴は知ってますでもどういう作品を」に近いので読んでみようかと思いつつやっぱり合わない予感も。とにかくいつでも戦闘モードの笙野さんが、猫を語るときだけはちょっぴり穏やかでああもう本当に猫が好きなのねーなとこが可愛い。句読点影響され気味。2009/09/05

タリコ

2
これは、著者と、著者の内部で発酵し続けている森茉莉(森娘)の物語。パワフルで濃厚な、猫と千葉と銭湯でつながった孤高の女文士二人の物語。

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