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13歳の黙示録

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062103725
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

殺すなかれ!少年たちよ―。僕は少年たちに言いたい。人を殺してはいけない。それは、自分も含めてすべてを滅ぼしてしまうからである。それが言いたくて本書を書いた。もし人を殺したい衝動に駆られたら、その前にぜひこの本を読んでほしい。

目次

序 秋元千佳から母への手紙
1部 なぜ?
2部 裁く
終 内山亮から記者への手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きさらぎ

43
少年犯罪に警鐘を鳴らす作品。これが描かれた15年前にすでに学校崩壊、モンスターペアレントの問題が多発していたのか。現在ますます少年犯罪の低年齢化凶悪化が加速しており、これでは教師のなり手がいないじゃないか、と思わせる第一部。 が、その後事件は思いもよらぬ展開に。真相を知って胸が詰まった。 著者があとがきで書いているように、子供が簡単に人を殺すのは、想像力の欠如も一因だと思う。人を殺したら、被害者や自分だけでなく周囲の多くの人の人生を変えてしまう。そのことを知らしめるためにも、もっと多くの人に読んでほしい。2015/03/14

うさうさ

19
人を殺してはならない。それを伝える為に描いた、と著者は言う。素行の悪い少年がどんどんエスカレートし、13歳で人を殺すまでを淡々と描いている。後半の動機を告白するくだりで心が大きく揺さぶられ、少年が可哀想でいたたまれなくて声をあげて泣いた。少年法の水面下で何重にも不幸が重なり、少年法が守ったのは加害者なのか、被害者なのか。少年法の是非を問う作品でもあると思う。これは、もっと多くの大人や子ども達に読まれるべきだ。学校でも取り入れてもいいほど、よく出来た作品。2015/03/06

積読亭まめウサ☆積ん読減らしたいのに増えてく

9
〔図書館本〕『ヨハネの黙示録第13章「剣で殺すものは、自らも剣で殺されなければならない」』 宗田氏の思いはあとがきにギュッと込められていると感じました。 多感な時期の人達に是非あとがきまで読んでもらいたい本だと思います。 読んでて本当に辛かった。 少年の供述調書は苦しく、悲しかった。 この国が抱える問題…犯罪を犯した子供が少年法で守られるだけなこと、被害者家族の救済、凶悪犯罪の低年齢化etc.  しっかり考えていかないといけませんね。2015/01/23

愛迷もこ.

9
こんな悲劇を前にしてもなお、少年法は意味を成すのか。被害者のケアには無頓着で、加害者の少年ばかりが護られる法で。事件の真相が闇に葬られようと、被害者の悲しみと恨みは深まるばかりで癒えることはない。その中で、罪に対して然るべき罰がないことは被害者は勿論、加害者までも不幸にするものではないか。保護と人権で甘く包まれた事の真実は、彼らの傷痕を残すことなく、世に紛れてゆくのだから。この本はもっと沢山の人に読まれるべきだと思う。2012/01/06

とよぽん

8
犯罪被害者や遺族の苦しみは時間では解決できないし、おそらく何をもってしても癒えることはないだろう。そのことを置き去りにして、加害者の更生や社会復帰など人権を守る方に力を入れるのはおかしい。この小説は13歳の殺人罪を扱っている。加害者の身内も被害者の家族も皆生き地獄を背負っていく。大変重く苦しい問題を投げかけている力作だと思う。2017/01/07

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