内容説明
人間とは、そんなに利口な存在ではない。それほど偉大でも、そのように強くもない。救いようもないほど愚かで、ちっぽけで、弱いものである。どうしようもなく駄目な、うじうじした、情けない存在ではないか。「人間は悟れぬものと悟りたり」。
目次
第1部 明日はどうなる?(膝を屈すること;ボタンと時代;揉み手の色いろ ほか)
第2部 春の小川は冷たいよ(ネヴァは暗愁(トスカ)をうたう
めでたや南京玉ほうき
芸術家のいない島から ほか)
第3部 原日本人の歩き方(新潟小唄と辺春川;遙かなるウシュクダラ;ロシア歌謡の変遷 ほか)