内容説明
社会に対してわたし達はどのような足場をもてるだろうか。湾岸戦争や戦後の問題、憲法や国際貢献、沖縄やアジア、「世代」のこだわりなど時代の与えた課題に真摯に応え、「自分のため」から「他人への愛」にいたる道筋を追究した批評集。
目次
第1部 自己中心(ジコチュー)の大切さ
第2部 この時代の生き方
第3部 自分であること
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
30
大澤聡は白井聡と加藤の文章を比較して、「白井の文章は加藤からねじれや葛藤を捨象して結論だけ加藤と同じのものを書いた」と評しました。大澤は非常に鋭い指摘をしていて、加藤の優れた読者であるということも示しています。本書は25年前の文章であり、恐らく有意な結論はあまりありません。再読ですが、以前よりも受け取る情報が薄いと感じます。しかし、文章がねじれや葛藤に書き手と読者が如何に向き合うかだとすると、本書の優先順位は低いながら読むことは無駄ではないです。2021/04/14
ほみょ
0
★★★☆☆戦争の話など。ちょこちょこ納得いかなかった。2012/03/12