内容説明
１７年間、互いに待ち続けたエリート外交官と英国女性との大ロマン。明治の元勲陸奥宗光の長男とエセルは数々の苦難を乗り越えて愛を全う。日清日露の戦争、関東大震災、大きくうねる歴史を背景にした大絵巻。
目次
第１章 エセル
第２章 確かな愛
第３章 再会
第４章 逆風
第５章 結婚
第６章 新たな生き方
第７章 愛の冒険者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
4
小っ恥ずかしい題名だが、中身は笑えますぜ。陸奥宗光のバカ息子の恋愛話。2008/01/06
huan
1
陸奥宗光の長男の廣吉とイギリス人女性のエセルとの物語である。付き合ってから結婚まで18年近くお互いに愛の気持ちを抱き続けていた。しかも、その時代にはネットはもちろん、電話も飛行機もなかった……まさしく著者が書いたように、「一瞬の間に燃え上がる恋も、偶然の出会いに忘れがたい愛もある。しかし、もっとも難しいのは、意志を持続することだ。」 廣吉はイギリス留学時代から逝去まで1日も休まず日記をつけていたらしい。その日記にはエセルのことがよく書かれたようで、戦前エリート層の男性の日記として珍しい例かなと思う。2020/12/15
カチ
0
陸奥宗光の息子である外交官と、イギリス女性による明治時代の国際結婚ということで、ロマンスに期待して読み始めたが、結婚後の生活の方が印象に残った。病弱な廣吉は44才の若さで仕事をリタイア。どちらかに合わせるというより、お互いの個を尊重して暮らしていたようだが、もともと健康だったエセルが廣吉より早く亡くなったのは、それでも日本で暮らすストレスが大きかったのかなと思った。2015/04/07
ゆずこまめ
0
陸奥宗光の息子ですが、親の七光りと恋愛しかない人生・・・時代を考えたら、国際恋愛を貫いただけでもたいしたものなのかもしれないけど、男としては興味が持てません。読みながら何度「勉強しろ」「仕事しろ」とつぶやいたことか・・・2011/07/24
