内容説明
東京オリンピックの年、私は都立戸山高校の1年生となって、緊張しながら入学式に座っていた。そこは不思議なところで、毎日が楽しくもあり、苦しくもあり、哀しくもあり、腹立たしくもあった。私の高校生活は「愉快」という感情に満たされて出発したのである。
目次
ブル余談を許さず
大先生とニレイサン
戸山ヶ原のマドンナ
トンボの朝臣の詠める
屋上の雲
インドへ行く理由
春田先生のケインズ
教室のオリンピック
「岩石の組成について述べよ」
ギターは不良のモトである!
スクラムハーフの恍惚
屋根の上の怪人
サトチュウ「美しき数学」
野鶏のマラソン
ひので号奇譚
卒業式